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TALK

働くことを語る!

UIJ対談vol.2 Iターン経験者に聞く、仙台で働く魅力

会社員を経験したのち、現在はフリーランスで活躍する村岡さんと三品さん。
ビジネスフィールドとしての仙台の魅力や、仙台を拠点に選んだ経緯、今後の目標などを伺いました。

  • 東北ウェルネス俱楽部村岡 葉子
  • フリーランス三品 政人
  • 東北ウェルネス俱楽部 / 代表
    YOKO MURAOKA
    1986年生まれ、埼玉県さいたま市出身。立教大学卒業後、スタンレー電気株式会社に入社し、光学機器の法人営業に従事。カンボジアでの現地NGO研修を経て退職後、2016年に来仙し、株式会社楽天野球団にて楽天イーグルス公式チアリーダー「東北ゴールデンエンジェルス」として活動。在籍中は球団職員としても勤務。引退後はゼビオグループに転職し、ゼビオアリーナ仙台の運営・営業を担当。現在はフリーランスとしてヨガやチアダンス、新体操のインストラクターとして活動中。
  • フリーランス
    MASATO MISHINA
    1988年生まれ、神奈川県横浜市出身。関東学院大学卒業。卒業後は都内で接客業や販売業に従事。20代半ばの時、よく訪れていたゲストハウスで働く為、仙台に移住。マネージャースタッフとして仙台・宮城の魅力を発信しながら宿経営のノウハウを学んだ後、横浜へUターン。イベント会社にて行政や企業等をクライアントに営業職に従事。22年春に仙台へ再移住。現在は仙台をフィールドとしたプロジェクト等に携わりながら、フリーで活動。
01

関東出身のお二人が仙台を拠点に決めた経緯。

関東で生まれ育ったお二人が仙台に住むに至った経緯を教えてください。

村岡 葉子さん

生まれは東京で、2歳で埼玉に転居しました。東京の大学を卒業した後、電気メーカーに就職。神奈川の支店で法人営業を6年間担当しており、海外研修で4か月間カンボジアに行きました。現地で自分のやりたいことをやっている日本人を見て、自分も好きなことにチャレンジしていいんだと感じ、楽天イーグルスのチアリーダーのオーディションを受けました。ご縁があり合格して仙台に来た、という経緯です。

三品 政人さん

私は生まれは横浜なのですが、3歳の時に小児喘息を患い、空気のきれいな神奈川県三浦市へ引っ越しました。海が近く、自然が豊かで、少し仙台に似ているかもしれません。社会人になって東京まで片道2時間半かけて通っていたのですが、さすがにしんどくて、品川で一人暮らしを始めました。東京で生活をしているときに、友人の紹介で仙台のゲストハウスに滞在することがあったんです。一度泊まったらはまってしまって、何度も遊びに行っていたのですが、そのゲストハウスで働くことになり仙台に来た、というのが一回目の仙台に住んだきっかけです。

村岡 葉子さん

紹介からのご縁ってありますよね。私も友人の紹介で岩手県北上市のプライベートツアーに参加したことがきっかけで、現在、仙台と北上で二拠点生活をしています。楽天イーグルスのチアリーダーと球団職員を退職した後、イベント業界で働いていたのですが、コロナ禍で仕事が減ってしまいました。収入は減ったけど時間が増えたのがとても嬉しくて。そこで、自分には時間の方が大切だと気付き、フリーランスになりました。今はシニア向けにチアダンスやヨガのインストラクターをしながら、まちづくりなどの仕事もしています。

三品 政人さん

二拠点生活までしてしまうのがすごいですよね!私は仙台のゲストハウスで1年半働いた後、横浜にゲストハウスを作ることを目指し、一度関東に戻りました。その目標を応援してくれたイベント会社で4年ほど働いたのですが、プライベート・仕事の両面で仙台に戻るきっかけをいただき、去年の2月に仙台に帰ってきました。プライベートでは、妻の実家の仙台で出産と子育てをしたいと思ったこと、仕事面では沿岸地域のプロジェクトに誘っていただいたことがきっかけでした。今は、フリーランスとしてまちづくりやコミュニティ支援に携わっています。

02

フリーランスという働き方

会社員とフリーランスではどのような違いがありますか?

村岡 葉子さん

私は自分が会社員に向いていないと思っていて(笑)。指示されることが好きじゃなかったり、自分のやりたいことをやりたいという気持ちが強いから会社に8時間取られるのが苦しいというか。もっと自分に正直に生きられるのではないかと思ってフリーランスになりました。実際、純粋に自分のやりたいことをやれていますね。

三品 政人さん

私は、進んで今の状態になったというわけではなく、横浜で働いていた会社にも不満はなかったものの、仙台にご縁があった、という形です。ただ、とりあえずで働きたくない、とは思っています。週に5日、毎日8時間拘束されるのに、好きじゃないことはしたくないなって。本当に好きなことを好きなやり方でできる会社があればその会社に入りたいですけど、なかなか出会えていないので、自分でやるしかないかな、と思っています。

村岡 葉子さん

自分でやろうとした時に、仙台って人とのつながりから仕事ができる土地ですよね。関東はコミュニティはいくらでもあるけれども、多すぎて、広く浅い関わり方になってしまう。仙台は、物理的にみんながいる場所がほとんど同じだから関係を作りやすいんだと思います。私が出身地でもない仙台で一人で仕事ができるのも、仙台だからこそだと思います。

三品 政人さん

仙台に来て、アフター5を上手に使っている人が多いなあと感じました。そういう、仕事外の時間を楽しめる仲間やコミュニティがたくさんあるし、大体なにかしらでみんなつながっている(笑)。

03

仙台で働く魅力

お二人が仙台を選んだ理由と今後の目標について教えてください。

村岡 葉子さん

仙台のいいところは、まず圧倒的な住みやすさですね。自然もあり、都市でもあり、文化もあるのが仙台の価値だと思います。知的好奇心を満たしてくれるようなイベントが毎週開催されていたり、自分が成長できる環境もあるのが心地よいです。また、関東との近さも魅力だと思います。仙台に移住する前は大宮に住んでいて、新幹線で一駅なので、正直神奈川に通うよりも近くて楽だと感じていました。

三品 政人さん

たしかに、いざとなったら新幹線ですぐに帰れる、という関東との距離は良いですよね。あと、ハードの面でいうと、一極集中が仙台の暮らしやすさだと思っていて。なにか複数の用事があれば、とりあえず仙台駅に行けば事足りるというのは便利ですよね。ソフト面では、東京よりはるかにゆったりしていて、心の余裕がある人が多いところです。市民活動をしたり、プライベートを充実させる余裕がある人が多いと感じます。海も山もあって、人が穏やか、コンパクトで暮らしやすい街だと思います。

村岡 葉子さん

これまで仙台に縁がなかった方も、一度仙台に来てみたら、こんな素敵な世界もあるのか、と思ってもらえると思います。首都圏育ちの人は一度地方で生活してみるのも良い経験になるかもしれません。今後は、私が感じた仙台の良さ、東北の良さなど、色々な場所の魅力を発信していきたいと思っています。関東の人を仙台に連れてきたり、色々なところで化学反応を起こしていきたいですね。

三品 政人さん

私は、2回目に仙台に戻ってきてからは、地元のコミュニティに入れてもらって、地元の方々と一緒に活動しています。今後も地域にコミットして、住民の一人として地域を盛り上げていきたいです。