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FOR PARENT

保護者の皆さまへ

保護者として知っておきたい
今の就職活動と関わり方

就職活動そのものも、環境や価値観も、
時代とともに変わってきました。
これからをサポートしていくために必要な情報をお伝えします。

こんなに変わった!いまどきの就活事情

保護者の方にまず知っていただきたいのは、
保護者世代から大きく変わった会社選びの傾向や、
現在の就職活動の方法や流れです。
「いまどきの就職活動」を理解し、
頑張る姿を応援しながら見守っていきましょう。

就職先の選び方もこんなに違う!<主な傾向>

  • ワークライフ・バランスを重視
  • 自らの成長が期待できる会社選び
  • 企業規模にはこだわらない

まず、保護者世代との違いの一つが、就職先の選び方についての変化です。近年共働き世帯が過半数を占めているように、男女にかかわらず個々がワークライフ・バランスを考える働き方にシフト。終身雇用へのこだわりは低下し、変化に対応できる力を就職先でいかに身に付けるかを重視している傾向があります。就職先の決め手を聞いた調査結果からも、「自らの成長が期待できる」が50%を占め、他の調査でも大手企業志向と中堅・中小志向の数値は、2017年以来最も近づきつつあります。
また、情報収集やエントリーの中心がWEBになっていることも変化の一つ。オンライン化により説明会や面談の回数が増加、インターンシップの機会も増え、就活期間は年々長期化しています。
さらに、取り巻く経済環境も異なります。保護者世代の当時と比べ、経済成長率は大きく低下した一方、仕事の機械化・IT化が進んだことで産業構造も変わり、特にサービス業就業者は数・比率ともに増え続けています。

就職先を確定する際に最も決め手となった項目

企業志向(大手志向と中堅・中小志向)

基本的な就活スケジュール

多くの企業では日本経済団体連合会が企業に要請しているスケジュールに沿って採用活動が行われていますが、所属していない企業やベンチャー企業、外資系企業はそれぞれ独自の採用スケジュールとなるため、希望企業の動きを事前に調べておくことが必要になります。

業種

保護者世代が大学生だった30年ほど前と比べると、産業・職業構造の変化に伴い、製造業への就職割合が減少し、サービス業が増加しました。ITの普及によって生活スタイルが多様化、サービス業の幅が広がったことも増加の要因になっています。
一口にサービス業といっても様々ありますが、2020年からの3年間の従業者数の推移を見ると、「情報通信業」「学術研究、専門・技術サービス」「医療、福祉」等が増加。就職活動においても、情報通信業などに関連する企業への希望が多くなることが予想されます。

新規学卒者の産業別就職割合

※2022年の数値は、運輸通信業として情報通信業と運輸業、郵便業を合算、サービス業として学術研究、専門・技術サービス業、宿泊業、飲食サービス業、生活関連サービス業、娯楽業、教育、学習支援業、医療、福祉、複合サービス事業、サービス業(他に分類されないもの)を合算しています。

サービス産業の事業従事者数の前年比の推移

保護者としての心構え

就活生の保護者に求められること

就活生の保護者に求められることは、経済的支援と精神的支援です。社会人になるということは、自分で判断し・行動し・責任を持つということです。就職活動は、自分の進路を決めると同時に、この社会人になるための訓練でもあります。懸命に就活に取り組んでいるお子さまを温かい目で見守っていきたいものです。そのために気を付けてほしい3つの行動があります。

  • ①過干渉を避け、見守る

    多くの保護者が、最もやりがちです。特に心もとない活動の様子を見ていると、つい助け舟を出し、アドバイスしたくなります。
    ただ次の例はどうでしょう。

    過干渉と捉えられる行動、発言の例

    • 子どもの代わりに企業と連絡を取る
    • 説明会についていく
    • 「○○業界はやめておきなさい」

    就活代行や過度な伴走、活動や選択の頭ごなしの否定は、自信を喪失させ、他者依存を助長します。お子さんの強みや特徴を表現するなどの自己分析の支援をしたり、選考に落ちた時に励ましたり、大人の視点で寄り添うよい相談役になっていただきたいですね。

  • ②本人にお任せではなく、良き相談相手に

    就職活動は想像以上に孤独になる学生が多いのが現実です。活動初期は友達とインターンシップや合同会社説明会に参加するなど一緒に活動しますが、次第に就職活動の進捗や選考の合否に差が出てきます。最終選考の時期ともなると、友人間の会話では就活に関する話題はタブーになったりもします。
    だからこそ一番身近な保護者の皆さんに精神面の支えになっていただきたいのです。

    無関心(無神経)と捉えられる発言の例

    • 「あなたの好きにしたら」
    • 「お母さんは就活したことがないからわからない」
    • 「まだ就活終わってなかったんだ」
  • ③意思を尊重し、一緒に伝える

    昨今の就活は、保護者の皆さんが就職した時代と大きく異なります。
    また、各企業で採用活動の時期も選考方法も異なります。
    学生たちは必死に自身に向き合い就活の軸を模索しています。
    このような状況を理解せずに安易にアドバイスすることは学生の意欲を減退させかねません。保護者の価値観の押し付けや、他者との比較等は、過度なプレッシャーを与えるだけです。本人の就活の軸やその根拠を聞いていただき、最終的には本人の意思決定を尊重するようにしてください。

    無責任と捉えられる発言の例

    • 「○○さんは大手企業決まったみたいよ」
    • 「お父さんのころはこうだった」
    • 「就活浪人したら」

子どもが親にやってほしいこと、してほしくないこと

就職活動を終えた学生から保護者のかかわりについてコメントをもらったのでいくつか紹介します。質問は、「就活中にしてもらってうれしかったことありがたかったこと」と、「困ったこと嫌だったこと」について聞いています。

うれしかったこと・ありがたかったこと

学生Aさん

進路相談した際に、自分のやりたいことを否定せず、面白がってくれたこと。
応援してくれたことがうれしかったです。

学生Bさん

特に押し付けることなく、見守ってくれていた事がありがたかった。

多かったのが“応援してくれた”とのコメントです。
就職活動は、人によって選考の進み具合が違うことと、自分で決めなければいけないので、一人で悩みやすく孤独になりやすいのです。
そのような環境の中で、保護者からの「応援しているよ」の一言は、学生からすると本当に心強い励ましになろうかと思います。

次に多かったのが、“口出しせず見守ってくれた”です。
保護者からすると気になることや言いたいことはあるでしょうが、ぐっとこらえて見守るスタンスが大事ですね。就職活動を通じて自立への階段を上っているとお子さんを信じて見守ってあげましょう。

また、“金銭的なサポート”を挙げている学生もいました。特に新たな土地での就職を視野に入れている学生は交通費等お金がかかります。交通費などの援助はありがたいと感じていた学生が多いようです。

困ったこと・嫌だったこと

学生Aさん

就活序盤に志望職種を反対されたこと。
その後 就活期間中は親との関わりを持たなかったです。

学生Bさん

親の常識を押し付けられた瞬間が嫌でした。

圧倒的に多かったコメントは“意見や価値観の押し付け”でした。
学生は真剣に考えて情報収集をし、自分なりの判断基準で意思決定しています。自分で考えて行動する事は、社会に出てからも必要とされる力です。アドバイスや情報提供はしてほしいですが、過度な批判や否定などは控えたほうがいいのではないでしょうか。
ほかに多かったのは“他の学生との比較”です。
学生の就職活動の進捗はまちまちです。また思い通り選考が進まなく悩んでいるところに『近所の○○さんは内定決まったみたいよ』と言ったところで焦りを助長するだけです。特に選考に何社か落ちている学生は精神的にも弱っています。気持ちに寄り添って励まし応援してください。

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