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働くことを語る!

INTERVIEW #01

インタビュー

INTERVIEW #01

インタビュー

「人財」を通して東北地方の企業課題を解決するため、Jターンを決意。

社名
ヒューレックス株式会社

地方への転職に特化した転職エージェント企業。転職を希望する方に最適な求人情報や、転職に有利になる情報を、地域に詳しい専任コンサルタントが紹介しています。

氏名
鞠子 颯太さん

福島県郡山市出身
明治大学卒業
2022年4月 東京都から仙台市に移住、転職

大学卒業後は東京で運送会社の財務コンサルティング業務に1年間携わっていた鞠子さん。仙台に関心を持ったのは、前職で経験した出張業務の中で地方の企業が抱える課題を目の当たりにしたからだったといいます。移住・転職して1年半。企業が抱える課題をともに解決していきたいという想いはますます強まっています。

  • Q1. 移住・転職をしようと思ったきっかけは何ですか?

    60歳以上の人が現役のトラック運転手として稼働するなど、東北地方の運送会社が抱える深刻なドライバー不足という課題を知ったのが転職を意識するようになったきっかけです。当時の仕事を通し、「もう少し人がいてくれたら」という言葉を耳にすることが多く、人材の観点で地域の企業を活気付けることはできないかと考えるようになっていました。
    同じ会社の先輩で一足先にヒューレックスの関西支社に転職していた先輩から、仙台本社でも営業を募集しているという話を聞いたことで転職したいという気持ちが強くなりました。

  • Q2. 東北地方に戻るという選択肢はもともとありましたか?

    大学に進学した頃はあまり考えていませんでした。ただ、私が大学4年生の頃に2つ年上の兄が関東に家を建てたことで「いつかは自分が戻らなければ」と思うようになっていたのも事実。両親は特に何も言いませんでしたが、祖母の介護で大変そうにしていることも感じていたので、転職を意識し始めたときに「戻ろう」と決意しました。

  • Q3. 現在の会社を選んだのはなぜですか?

    企業が抱える課題に寄り添い、ともに解決方法を模索することを大前提とする姿勢に強く共感したからです。前職の出張業務を通して東北地方の中小企業が抱える課題を痛感し、「地方創生」に関心を寄せるようになっていた私にとって、「向上心あふれる人財」と「成長意欲の高い企業」とをつなぐことで地域の活性化を図っている企業姿勢はまさに理想的でした。
    また、特定の業界だけではなく、建設業から小売業まで幅広い業種に関わることができるという点も魅力でした。
    先輩からの紹介というきっかけだったので、そのほかの会社を検討したわけではありませんが、転職から1年半が経った今でも、当時の選択は間違いではなかったと思っています。

  • Q4. 現在の仕事の内容を教えてください。

    転職エージェントとして、転職を希望する方を対象とした就職支援を行うと同時に、採用を検討している企業の担当者との対話を通してその企業が抱える課題を見極めます。人材紹介を生業としていますが、人材ありきではなく、まず「人を雇えば課題を解決できるのか?」という切り口から企業と一緒に解決方法を考えるのが私の仕事です。
    特に大事にしているのは直接対話すること。企業のニーズを深掘りしていくと、本当に必要なものは何なのかが見えてきます。また、実際その会社に足を運ぶことでオフィスの雰囲気を感じることができるので、転職を希望する方にそこで知り得た情報を開示し、本人にとっての正しい選択につながるよう意識しています。

大切なのは、企業と求職者の双方に、真摯に向き合うこと

「求人票を見ただけでは分からない情報を正確に伝え、求職者自身に正しい選択をしてもらうことも自分たちの役目の一つ」と語る鞠子さん。企業と求職者、双方と真摯に向き合い、企業が抱える課題を解決するためにどんな人が適切かを常に考える一方、転職を希望する方に対しても、「求職者の人生を一瞬でも預かっている」という責任感を持って、日々業務に従事しています。

移住では同級生たちからのアドバイスも参考に

鞠子さんが移住・転職を決めてから、現在の会社に正式採用となるまでにかかったのは約3カ月。前職の出張先が仙台市内だったことで転職活動は非常にスムーズだったと当時を振り返ります。

  • Q5. 転職が決まってから移住するにあたってどのような準備をしましたか?

    まずは住む場所を探すところから始めました。
    現在の会社に採用が決まったのは2022年2月。仙台市内の大学院に通っていた高校の同級生たちから、仙台での生活費や家賃が手頃な地域に関するアドバイスをもらって参考にしました。家が決まってからは仙台の土地勘を身に付けたかったので、出張で訪れたタイミングに自転車で散策したりしました。

    運送業界以外は分からないことが多かったので転職してから担当することになるだろう業界やマーケットの動向をチェックするように心がけていましたが、特別根を詰めて勉強するということは特になかったと思います。

  • Q6. 東京から仙台への移住にはどれくらいの費用がかかりましたか?

    引っ越しにかかった金額は30万円ほど。家賃やそのほかの必要経費を含めると、最終的にかかったのは大体50万円くらいでした。正式採用が4月で、引っ越しする時期がちょうど新大学生の引っ越しシーズンと重なってしまったため、引越し費用は通常よりも割高でしたね。

  • Q7. 移住にあたって活用した制度は何ですか?

    実はつい最近まで支援制度があることを知らず、引越し費用も全て自腹で支払ったんです。転職の際、制度について知る機会がなかったのは残念でした。知っていたら、仙台市で実施している「移住支援金制度」は絶対に使ったと思います。
    移住支援金制度は東京圏からの移住者に対して支援金を支給する制度で、一定の要件を満たす必要はありますが、単身だと60万円支給されます。私自身、移住には全部で50万円ほどかかったので、支給額で十分足りました。
    今の仕事で、東京から仙台・宮城への転職を希望されている方に制度の説明をする際は、身近な失敗談として話をするようにしています。

より高い次元で企業の課題解決に携われるように

仙台に腰を据えるようになって1年半。東京にいた頃と比べて時間の使い方がゆっくりになった一方、休日は趣味のテニスに打ち込むなど、メリハリのある生活を実感しているといいます。「仙台にはずっと住み続けたい」と笑顔で語る鞠子さんは、仕事にも仙台での生活にも慣れてきた今、次のステップを見据えています。

  • Q8. 仙台に移住してきてからどのような変化がありましたか?

    生活面の変化としては家賃が大きく下がったことと、通勤時間が大幅に減ったことですね。今住んでいるのが地下鉄南北線の沿線で、東京にいた頃と違って乗り換えもないので、朝の時間をゆっくり過ごすことができるようになりました。
    休日には社会人サークルでテニスに打ち込めるのも、東京ではできなかったことです。テニスは小学生の頃から続けていて、移住したら絶対やりたいと思っていました。社会人向けの大会にも出場するなど、充実した過ごし方ができています。

    東京にいた頃は、仙台というと「観光」のイメージが強くありました。しかし実際に住んでみるととても住みやすく、「ずっとここで暮らしたい」と思える街だと感じました。結婚を考えているので、いつかは仙台に家を建てたいですね。

  • Q9. 今後の目標や挑戦したいことがあれば教えてください。

    企業の課題解決をより高いレベルで実現していきたいと思っています。具体的には、グループ会社の事業承継推進機構株式会社が行う、後継者難に悩む中小企業の事業承継問題を解決するためのコンサルティング業務のような、より深い次元で地域の企業に関わっていきたいですね。25歳になり、人生の第2クォーターを迎えた今、実績を積み重ね、新しいことに挑戦するための力を身に付けていくことが当面の目標です。

企業情報

所在地
仙台市青葉区中央1-3-1 アエル17階
従業員数
80名
業種
人材紹介事業(正社員の中途採用支援、転職活動サポート)
過去の採用実績
2023年新卒採用1名、中途採用11名
公式ホームページ
https://www.hurex.jp