ONE TOHOKU トークセッション Vol. 3
東北を愛する若手社会人のコミュニティ ONE TOHOKU 。
在仙メンバーが、仙台で働く魅力を考え、言葉にして、就活生に発信します。
第3回は、仲間とのつながりと新たなチャレンジに向けて語ります。
仙台・東北で働く若手社会人のコミュニティ ONE TOHOKU
株式会社リクルート 小野 拓也
東日本電信電話株式会社(NTT東日本) 飯田 有紀子
株式会社JTB 手島 慧
仙台・東北で働く若手社会人のコミュニティ
ONE TOHOKUは、大手企業で社内変革を果たそうとする「ONE JAPAN」の取り組みに刺激を受け、2018年12月に発足した在東北の若手社会人による有志団体です。「東北で仕事はもっと楽しくできる」をテーマに「交流」「スキルアップ」「キャリア」「まちづくり」「企業の課題解決」などのイベントを開催しています。大学生の参加も多く、イベント延べ参加人数は1000名を超えます。
https://onetohoku1226.mystrikingly.com/
株式会社リクルート
大学は仙台でしたが、メーカーに入社し東京や関西で仕事をしていました。4年前にリクルートに転職し、仙台に戻ってきました。リクルートは様々なサービスがありますが、私は教育系の事業に属し、東北6県の大学や専門学校のお手伝いをしています。具体的には、大学や専門学校の魅力をPRする広報や高校生を対象とした講演など、広告営業からマーケティングが仕事の領域です。
東日本電信電話株式会社(NTT東日本)
静岡出身で、静岡から東京の大学に通っていました。NTT東日本に入社し、仙台配属になり、実家以外で初めて暮らしたのが仙台です。仙台では法人営業を担当し、入社4年目に東京に異動になり、現在は5年目になりますが新規事業開発の部署で地域通貨の仕事をしています。東京にいながら、ONE TOHOKUをはじめ仙台で素敵な方や活動と出会い、「仙台に帰りたい」「仙台でプロジェクトをやりたい」と常に思っていて、今も仙台とつながり続けています。
株式会社JTB
仙台出身で、大学は京都に行きました。震災をきっかけに「仙台や東北に人・物・お金・情報を全国、世界から集めたい」という想いが強くなり、JTBに入社。仙台支店に配属になり、9年が経ちました。現在は地域交流グループに所属しています。行政や企業の予算をいただいて、仙台・東北エリアの地域課題の解決や賑わい創出、地域の活性化に関わる仕事をしています。
01
会社の枠を超えてつながる、社外の仲間をつくる意味とは
ONE TOHOKUの本質は「つながり」。皆さんはどのようにつながっていきましたか。
飯田 有紀子さん
私にとってそれまで縁もゆかりも無かった仙台。社内のコミュニティのみに閉じてしまっていることへのモヤモヤや休日に一人マンガを読んでばかりいる自分に「このままだと飯田は廃人になる」と危機を感じ、もっと外に出ようと思いました。居場所と刺激を求めていたんだろうな。仕事の刺激ではなく、もっと広い意味での刺激を。ONETOHOKUについては、はじめは「ONE TOHOKUを立ち上げよう」というものではなくて、「飲み会においでよ」って誘われた感じで、それがホッとできる居場所でした。
手島 慧さん
私はもともと色んな人と話すのが好きだったのに、入社してすぐの時は余裕が無くて、新しい人との出会いやコミュニケーションにエネルギーを注げなかった。4、5年経つと時間や精神的にも余裕ができて、本来の自分を満たす行動として外に出ていくようになりました。その中で出会った一つがONE TOHOKUです。世代も近くて、持っている価値観も近かったのが新鮮でした。
小野 拓也さん
手島君とは逆で、私は元々社外のつながりをつくるような人間ではなかったんです。会社の仲間と友達がいればいいじゃん、と。きっかけは転職で、この先も何が起きるかわからないと感じた時に、プランドハップンスタンス(計画的偶発性)という考え方を大事にしたいと思うようになりました。ONETOHOKUに来たきっかけも、たまたま同僚に外の世界に連れ出してきてもらったことでした。自分一人だけで成長するのは難しいので、自分をアップデートできる環境に身を置いておきたいなと。
手島 慧さん
会社でも学生時代の友人でも、そしてONE TOHOKUでも、自分の属するコミュニティはたくさんあった方が良いと思っていて、コミュニティは1個だとそれに染まっちゃうから、色んなところに身を置くことで自分のバランスがとれる気がします。
02
ONE TOHOKUがはじめる新しいチャレンジ
ONE TOHOKUは、コミュニティから法人に進化すると伺いました。これからどのようなことに取り組んでいかれますか?
手島 慧さん
ONE TOHOKUって仙台や東北にとってプラスになっているし、メンバーのハッピーにもつながっているので、これからもやっていくべきだと思っています。一方でメンバーのみんなは本業があるから、忙しくなると滞ってしまうし、コロナでストップしちゃうこともある。持続可能な運営のために法人化を考えています。今後、仙台や東北に必要なのは「若い力」。若い力が「ハブ」となって、地域をより良いものにしていきたいです。
小野 拓也さん
仙台市の事業「仙台まちづくり若者ラボ」に参加して、その手触り感が良くて、本業以外でも価値あることができるんだという成功体験を手に入れました。ボランタリーではなくて、お金になることの方が持続性があるかなと思う。お金をいただけるような、今までよりも一段価値の高いことをみんなでできるようになれば、素敵な働き方・生き方になると思っています。
飯田 有紀子さん
求められているニーズにハマる要素をONE TOHOKUは持っていると思う一方で、有志活動のため仕事という形での対応ができずにいたことから、法人化でそこの可能性を拡げられるんじゃないかと思っています。あとは、若者がこれからのキャリアを考える時に、いきなり副業するのは難しいと思うので、まずはイベントなどからONE TOHOKUに参加してもらって、最終的に価値をリアルに感じてもらうまでになるといいな。
ご自身の就活時代を振り返りながら、就活生にメッセージをお願いします!
飯田 有紀子さん
縁と好奇心を大切にしてほしいです。縁がまた更に縁をつないでいくし、好奇心のアンテナを立てておくとそこにひっかかったもので新しい世界がみえてくる。就活は、面接をはじめロジックをすごく求められるけれど、最後は縁や好奇心、自分の素直な気持ちだと思います。もう一つは、「ゆずれないもの」って何なのかを考えてほしいです。自分はこんなことをしたいと明確になっている人ばかりではないでしょうけど、色んな人と話す中で自分にとってゆずれないもの、核となるようなものを見つけてほしいですね。
手島 慧さん
自分も就活していた時は苦しかったけど、今振り返ると就活は長い人生でほんの一瞬。だからお祈りメールなんか軽く受け流しちゃいましょう(笑)。就活は通過点だから、それよりもその先にある人生をどうしたいのかが大事。資格の勉強すること以上に、色んな人に会ったり経験を積むことのほうが大切なんじゃないかな。そして、自分に正直になること。自分の心に手を当てて、何が気持ちいいことなのか素直になることも大事だと思います。
小野 拓也さん
飯田さんが言ったように、就活はロジックロジックだけど、最後はノーロジックだと思います。給与はこっちの会社が良い、福利厚生はこっちの会社が良い、けどなんかこっちの会社がいいんだよな、というのを大事にしてほしいな。あとは、私が学生時代に一歩踏み出せず、それが後々転職につながったという経験があるので、自分一人で考えずに色んな人の話を聞く機会にまずは飛び込む!のが良いと思いますね。応援しています!