センダイシゴト体験 INTERVIEW #04
センダイシゴト体験

センダイシゴト体験 INTERVIEW #04
センダイシゴト体験
- 社名
- 株式会社SENSE
当社は企業向けのSNSに特化したクリエイティブエージェンシーです。
お客様の要望に応え、目的を果たすことはもちろん、ユーザーの日常をちょっと明るくする“イイ”をお届けできたら、という気持ちで、単なる「投稿代行」ではなく、企画や投稿する画像の作成、運用まで対応しています。
バズることだけを考えるのではなく、その企業が持つ誠実さ、面白さなど、その会社に合う形を引き出した表現を心がけています。
- 氏名
- 浅野 優里さん
東北工業大学 ライフデザイン学部の3年生。2024年12月より、株式会社SENSEにて長期有給就業体験・インターンシップ「センダイシゴト体験」に参加中。
とりあえずやってみよう!から広がった将来の選択肢
浅野優里さんは企業向けSNSを企画・運用する株式会社SENSEにて長期有給就業体験・インターンシップに参加中です。大学ではグラフィックデザインを中心に、映像制作や商品の企画まで幅広く学んでいます。これから本格的に就職活動を進めていく中で、思いきってセンダイシゴト体験のプログラムに参加された浅野さんに、実務を通して得られた学びや感想を詳しく伺いました。
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Q1.なぜ、このプログラムを選んだのですか?
友人と「そろそろインターンしたほうがいいよね?」という話題が出るようになり、長期有給就業体験・インターンシップ「センダイシゴト体験」のサイトからプログラムを探したことがきっかけです。様々な業種・職種のプログラムが掲載されていますが、私はデザインがしたかったので迷うことなくSENSEに応募しました。ちょうど、大学の授業でも商店街のリール動画を作るプロジェクトが始まったタイミングだったので、リール動画について実践的に学べるチャンスだとも思いました。就職活動については、 まだ合同企業説明会に参加した程度で周囲と比べて遅れているんじゃないかという焦りもあり、ダメだったらまた考えればいいからとりあえずやってみるかという気持ちで申し込みました。有給だった点も、決め手になりました。実際のデザインの現場で学べる上に有給なのはとてもありがたいですし、与えられた時間を全部使って精一杯やらないとな、と思いました。
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Q2.業務内容を教えてください。
学生の就職活動支援を手がける企業の公式インスタグラムの運用企画に携わっています。ターゲットの学生にアカウントを見てもらうために、どのようなリール動画を投稿すれば良いか、実現できる可能性も考慮しながらアイデアを出すことを任せてもらっています。具体的には、初めに3ヶ月分の投稿テーマを考え、ひと月に上げる4本の動画の内容についてそれぞれ案を出していきます。その作業の中では、投稿内容や動画のポイントを考えたり、それに伴う取材内容をまとめたり、出演者や準備物は何が必要なのか、などを考えながら整理していくので、普段の授業とは違う体験ができています。業務を初めて1ヶ月ほどですが、現在は案を出してクライアントさんに意見をいただき、それを踏まえてまた再考するという作業を行っています。
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Q3.大学の学びとは違う点を教えてください。
大学の授業で商店街のリール動画を作る時は、アポイントをとって1店舗ずつ声をかけてインタビューに応じてもらうという順序で作業をしたので、身体を動かすことが多かったんです。しかし、今回の業務では長い時間をかけて複数のアイデアを出したり、ネットで情報収集をする作業も多く、大学の授業と比べて思考に多くの時間を費やすことが大きな違いでした。
複数のアイデアを出した後は、表現したい内容の根元を時間をかけてじっくり考えて、実現可能性を加味してまとめていきます。土台作りにかける時間が大学での経験よりもとても長かった点が印象的です。
さらに、お客様との打ち合わせにも同席させていただき、実際にお客様の意見を直接聞くことができました。モチベーションも上がって、とても実りのある時間になりました。

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学業との両立は大変だけど良い刺激になる
浅野さんは、平日は大学の授業の空きコマを利用してSENSEで勤務し、土日祝日は他のアルバイトをされているとのことですが、学業との両立は大変とのことです。授業でも業務でも、デザイン制作のためのリサーチや、1つの視点にとらわれずにいくつものアイデアを出したりと「考える」作業がとても多いので、うまく切り替えができなかったり、頭の中で考えがまとまらなくなったりするそうです。それでも大学での経験を業務に活かしたり、逆に業務で学んだことを課題に活かしたりと刺激しあえるのでとてもいい経験になっているようです。
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やらない理由はない
「実際に働くことを体感できるし、プロのデザイナーの方々を学生のうちに見ることができるのは大きな学びになるので、ぜひ体験してほしいと思います。」という浅野さん。
業務を進める中で、作業のタイムスケジュールが決まっていると、そこまでに案を詰めたり、確認をしたり、途中でも人に見せられるものかを意識するようになったとのことです。
今は企画に携わり、たくさんのアイデア出しや市場調査をしているところですが、今後は動画の撮影や編集を行い、視聴数も見ていきます。どんな動画になるのか楽しみですね。
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Q4.業務において大変だったことは何ですか?
一人でアイデアを出していると行き詰ってしまうことが大変です。インスタのリール動画の主流である、人が出演する動画を撮影するためには出演者を手配する必要が出てきます。しかし、文字だけでの表現はインパクトが弱いかもしれない。では、文字だけで視聴者に想いを伝えるためにどんな工夫を施すか?と、考えが堂々巡りしてしまうことがあります。さらに、実際に実現可能な範疇で提案を作成しないといけないので、実現可能な方法と伝えたいことやたくさんの方に見てもらえる表現方法の折り合いのつけ方を深く考えこんでしまうのが難しいところでした。
そんな時は社員の方にアドバイスをいただいて解決策を探ったり、新たな気づきがあったりして、改めて相談しながら進めて行くことは大事だなと思ったのと、表現の根幹を深く考えることの重要性を学びました。 -
Q5.参加してみて将来についての考えは変わりましたか?
今も自分が何をしたいのか探しています。ただ、大好きな女性アイドルの衣装デザインや運営方針に対して「こんなデザインならもっと魅力が伝わるのに!」と強く思ったことがきっかけでデザインを学び始めたので、アイドルに関わるデザインの仕事を将来的にやってみたいです。デザインだけにこだわらず、企画から広報活動、インタビュー、動画撮影など、幅広く行ってみたいですね。
これまでは、そのようなデザインやアイドル関係の仕事をしたければ、東京での就職しかないのかなと漠然と考えていたのですが、今回のプログラムを通して仙台にいても可能性はあるのではないかと気づきました。私の地元仙台は、過ごしやすく、とても安心感がある街なので、東京に行くだけが全てではなく、仙台での就職も検討しています。

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新たな視点からアイデアが生まれる
就業体験やインターンシップの受け入れは今回が初めてですが、浅野さんに今携わってもらっているプロジェクトは、企画から学生さんの力を借りようと決めていました。初めての人に教えることは簡単ではありませんが、私たちの業務を通して貴重な経験をしてもらえたら嬉しいし、学生さんの力でお客様もハッピーになってくれたら嬉しいです。お客様からも、学生さんの意見が聞けるのが嬉しいというお言葉をいただきました。
浅野さんには学生目線で様々なアイデアを出してもらっています。投稿のビジュアルデザイン面などは社員が行い、その下でさらに細かな部分をどう決めるかを一緒に行っていますが、浅野さんは自分からコミュニケーションをとってきてくれるので、業務を進めていく上での不安はありません。社員にとっても活気が出て、いい影響を受けていると思っています。3月末までの勤務予定ですが、延長の可能性もあり、できればずっといてほしいですね。
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自分で行動することで広がる未来の可能性
インタビューの最中、とても楽しそうに話す浅野さんの姿を見て、彼女はとても良い場所に巡り合えたのだなという印象を受けました。実際の業務を体験する中で、大学での学びを活かしつつ、さらに実践的な場での学びを深めることができているようです。また、「デザインの仕事は東京を目指さないと」という認識が、仙台でも好きな仕事ができる、仙台で働きたい、という気持ちも出てきたことは大きな変化だったのではないでしょうか。
皆さんも、「センダイシゴト体験」での長期有給職業体験・インターンシップに、ぜひ挑戦してみてはいかがですか。