PERSON #31
株式会社未来企画
「アスノバ」生活支援員
佐藤 未紗 さん
MISA SATO
東北福祉大学卒業 2019年入社
2019年度取材
利用者さんの笑顔を見ることが、
一番のやりがいです
前職での経験から「地域での福祉」に
関心を持ったという、佐藤さん。
医療法人をバックボーンに持ち、高齢者向け住宅、障害者就労支援施設、保育園など
多角的に福祉に取り組む「未来企画」で働く
佐藤さんに、仕事のやりがいなどについて
伺いました。
この会社を
選んだのはなぜですか?
福島県出身で、大学卒業後は福島の病院で働いていましたが、結婚を機に仙台に引っ越すことが決まり、仙台で福祉の仕事を探しました。福島の病院では、患者さんと接する中で「地域の中で生活すること」の大切さに気付いたので、地域医療や地域福祉を大切にしている未来企画を選びました。
どんなお仕事を
されていますか?
仙台市若林区荒井にある障害者就労継続支援B型事業所「アスノバ」で、利用者さんの就労支援を行っています。お仕事を紹介して、みなさんの活動をサポートするのが私の仕事です。「アンダンチ」の敷地内にある他の事業所に伺って、一緒に敷地内の掃除をしたり、アスノバの事業所の中でものづくりしたりするんです。ここで飼っているヤギさんの小屋のお掃除も利用者さんが行っているんですよ。
仕事のやりがいは
どんなところに感じますか?
生活のことなど、利用者さんと一緒に悩みながら活動をしていますが、そんな中でもニコニコした笑顔を見られることです。またご家族から「アスノバに通い始めてから明るくなって、いろんなことを話してくれるようになった」とおっしゃっていただくと、とてもうれしくなります。
お仕事で大変だと
思うことは何ですか?
障害のある方と一言でいっても、おひとりおひとりまったく違うんですね。その方の個性にあった支援をきちんと行うのは、なかなか難しいと思います。ですので、日々の何気ない会話を大切にしながら、利用者さんがどのように考えていらっしゃるのかをくみ取るようにしています。また、送迎時に、利用者さんの家族の方と話すようにしていて、日常生活の情報を密にシェアできるように心がけています。
福祉に興味を持った
きっかけは何だったのですか?
高校生の時に、同級生に精神疾患のある子がいたんです。それが入口ではあったと思うのですが、実際は、大学で福祉を学ぶうちにどんどん関心が高まっていったという感じです。
目標を教えてください
利用者さんが楽しく通っていただけるような、安心できる場所を作っていくことです。
学生時代に役立った
経験はありますか?
ボランティアや旅行を通して、いろいろな人に出会い、話をしたことです。人と話すことで、自分の中の「引き出し」が増えると思います。
就活生にメッセージを
学生時代は、「自分の引き出しを増やす」ことにチャレンジしたり、自分が「好き」だと思えることを探すといいのではないかと思います。あと、私はゼミの先生の紹介で就職先が決まったので、いろいろな人との繋がりも大切だと思います。
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7:20
起床
身支度を整えて、8:00前には家を出ます。
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8:30
出社
車で通勤しています。事業所に到着したらスタッフでミーティングをし、1日の予定を確認します。
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9:30
送迎
利用者さんの送迎を行います。施設にみなさんが集まったら、体調チェックを行います。
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10:00
活動開始
ラジオ体操から始まり、各自お仕事をしていただきます。私たちは基本的に見守りです。
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12:00
昼食
給食が出るので、私たちも利用者さんと一緒に同じものをいただきます。
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13:00
午後の活動
各自お仕事をしたり、日によってアンダンチのおじいさん、おばあさん、子供達とレクリエーション活動を行います。
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15:00
送迎
利用者さんをご自宅まで送っていきます。事務所に戻って利用者さんの記録をつくる事務作業を行います。
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17:30
退社
まっすぐ家に帰ることが多いです。
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18:00
帰宅
夕食を食べて、テレビをみたりしながらゆっくり過ごします。
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23:00
就寝
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休みの日の過ごし方
おいしいものを食べるのが好きなので、外食に出かけます。また、長期でお休みが取れるときには、海外旅行に出かけることも。先日は、ベトナムのダナンに行ってきました。行ってみたかったホイアンにも行けて、すごく楽しかったです。
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わが社の自慢ポイント
ヤギさんが2匹いることです。このヤギさんに会いに近所のお子さんが来てくれたり、みなさんが和んでくれるのですごくいいな、と思っています。
いろいろな人が人と関わっていける
優しい場所を作りたい
代表取締役社長 福井 大輔 さん
サービス付き高齢者向け住宅「アンダンチレジデンス」、障害者就労継続支援B型事業所「アスノバ」などを運営する株式会社未来企画。福井社長は、「医師である義理の父から“透析を受ける患者さんたちの行く末を案じる言葉”を聞いたことが、介護事業に乗り出すきっかけとなった」と話します。東日本大震災から1年後にその相談を受け、2013年9月に福井社長はそれまで勤めていた商社を辞め、最初は小規模多機能型居宅介護という、デイサービスやショートステイ、訪問介護を1か所で行うことができる施設の運営を2015年7月からスタートさせ、介護事業が始まりました。
小規模多機能型居宅介護施設を運営するうちに、福井社長は地域の人たちがもっと自然に集まることができる場所を作りたいと思うようになったといいます。「高齢の方の住宅、障害のある方の就労施設、スタッフのお子さんを預かる保育所を作って、そこに地域の人が集まれるようにするには…と考えたときに『おいしい飲食店だ!』『ヤギだ!』 って(笑)」。福井社長の思いがさまざまな人やモノを引き寄せ、複合施設「アンダンチ」が完成したのです。寝かせ玄米で知られるレストラン「いろは」は、健康志向のママさんたちで日々賑わい、ご近所の子どもたちは飼育しているヤギに会いにやってきます。そして「アンダンチレジデンス」のロビーでは、入居者の方やその家族、そして障害者就労支援施設の利用者の方やスタッフのお子さんたちが集い、そこかしこで笑い声が響きあう空間を実現しています。こうした取り組みが評価され、2019年度グッドデザイン賞や2019年度仙台「四方よし」企業大賞の大賞を受賞。「まさに『四方よし』ということで…(笑)。でも、ちょっとくらいの迷惑をかけながら、人と関わっていける優しい場所をこれからも作っていきたいですね」と、優しい笑顔で語っていただきました。
「アンダンチ」は、これからもたくさんの人が集い、憩い、笑う心と体のバリアフリースペースとして地域の人々に愛されていくことでしょう。
- 所在地
- 仙台市若林区荒井7丁目4−1(本社)
- 電話番号
- 022−290−7291
- 従業員数
- 100名
- 2021年度
新卒募集人数 - 3名
- 過去の採用実績
- 東北福祉大学、宮城教育大学、東北大学、東北学院大学、仙台大学 他
- 公式
ホームページ - https://andanchi.jp
東北大学大学院斎田 涼裕 さん
介護施設で、こんなにきれいで明るい場所があるんだ! ということにびっくりしました。僕もここに住みたいくらい素敵な空間でした(笑)。最近、「人の縁」について考える機会があったのですが、取材させていただき、何かのヒントをいただけたような気がしました。
東北学院大学今野 澄香 さん
すごくほっこりする場所で、介護施設のイメージがガラッと変わりました。「多様性」が叫ばれる時代ですが、なかなか実際に感じる機会が少ない気がしていたんです。でも、ここは本当に多様な方を受け入れ、みなさんが自然に笑顔でいられて素敵だと思いました。