PERSON #85
株式会社仙台水産
近海特種部特種課
村田 実優 さん
MIYUU MURATA
石巻専修大学 2023年入社
2024年度取材

海へのあこがれが仕事の原動力に
“海なし県”である群馬県の出身で、海へのあこがれがあったことから、石巻専修大学への進学を決めたという村田さん。大学での学びを経てもなお、海へのあこがれや魚への興味は薄れることなく、仕事でも「魚に携わりたい」と、仙台水産への就職を決めました。そんな村田さんにお仕事について伺います。
この業界・仕事を選んだ理由は?
私は群馬県の出身で海がなかったので、海に憧れがあったんです。それで、海の生物などを学びたいなと思っていたときに高校の担任の先生にオススメされて、石巻専修大学に進学しました。大学では実際に船に乗っての実習なども経験しました。卒業後も、魚などに関わるような仕事がしたいなと思っていたのでこの業界を選びました。
この会社を選んだ理由は?
実は最初、他の会社も検討していたんです。でも、お休みが少ないな…という印象を持ちまして。「これではちょっとやっていけないだろうな」と思って、福利厚生が充実している、仙台水産に決めました。
現在、どんなお仕事をされていますか?
朝はせり売場で、魚や貝など並んでいる商品をきれいに並べ替えたり、注文いただいた商品をメモしたり、せりの下づけという準備をしたりしています。事務所に戻ってからは、注文いただいた商品の伝票をパソコンに入力したり、スーパーマーケットなどと商談をしています。
仕事のやりがいはどんなところに感じますか?
スーパーマーケットなどとの商談のときに、自分が提案したものをバイヤーの方が「やろう」と言ってくださって、実際にその商品がお店の売り場に並んでいるのを見ると、すごくやりがいを感じます。

仕事で大変だと思うことは何ですか?
会社自体は休みでも、物流は毎日流れているので、その休みの日の発注を事前にやっておかないといけないんです。事前準備が大変だなと思うことはあります。
最も心がけていることは何ですか?
挨拶です。すれ違う全員に「おはようございます!」と挨拶します。入社したての頃は顔と名前を覚えてもらわないといけないので、ひたすら挨拶しまくり、同じ人に3回くらい挨拶してしまったこともありました。
学生時代に役立った経験はありますか?
私の学生時代はほとんどがコロナの影響を受けてオンライン授業で、実験だけ対面でやる…という感じでした。そのため、自由な時間も多かったので、いろいろなところに行くことができました。今、仕事で様々な場所に出張に行くのですが、取引先の担当者の方と「ここに来たことあります」など、そういう話ができるのはよかったと思っています。
今後の目標を教えてください
自分が担当している商品だけではなくて、ほかの人が担当している商品の知識もすべて頭に入れて、1人でも商談を回せるようになりたいです。
就活生にメッセージを
休みの日数や転勤がないことなど、私はそうした条件にこだわって就活しました。なので、自分の譲れない条件だけはちゃんと確認した方がいいと思います。


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03:00
起床
なかなか起きられないので、3:00起床の10分前からアラームを鳴らします。起きたらエアコンをつけて部屋を暖めて身支度を始めます。3:30には家を出ます。
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04:00
始業
せりの準備が朝の仕事です。私の所属している近海特種部特種課は、エビやカニ、貝類、海藻なども扱っています。私は海藻の担当で、お客様に商品の紹介をしたり、産地の情報をお伝えしています。5:00ころまでにはせりにかける商品の並び替えを終えて、6:00からのせりに備えます。
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07:00
朝ごはん
社員食堂で朝ごはんを食べます。温かいご飯がうれしい!!
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08:00
午前の仕事
せりで販売した結果を出荷者の方へ報告します。日中は商談したり、時には産地に出向いて水揚げ状況などを調査してきます。
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13:00
終業
基本的にはまっすぐ家に帰ってゆっくりしますが、休日前は、同僚と出かけることもあります。
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20:00
就寝
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休みの日の過ごし方
水曜日と日曜日がお休みなのですが、日曜日は人混みが苦手なので家にいます。水曜日の前日である火曜日に買い物などに出かけることが多いです。水曜日は映画が安いので、好きな俳優さんが出演している映画を見に行くこともあります。最近は好きなアイドルのライブ映像を家で見て応援することにハマっています。
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わが社の自慢ポイント
毎年5月の青葉まつりに、すずめ踊りで参加しています。5年目くらいまでのグループ会社の若手社員で集まって2カ月練習します。グループ会社のみなさんともコミュニケーションを取れるので、連帯感が強まります。


川上から川下の仕事まで、いろいろなことができる企業です
代表取締役社長 本田誠 さん
「さかなで元気 仙台水産」のCMでもおなじみの仙台水産。水産品だけでなく、食品、運輸、冷凍保管、商事、情報システムなど多岐にわたるグループ会社を持ち、その数は24社にもおよびます。食をトータルに捉えた「食文化提案企業」として、仙台・宮城はもちろんのこと、全国の「食」を支えているのです。
ご実家が魚屋さんだったという本田社長。「小さい時から魚にはなじみがありました。まぐろの解体とかやっていたんですよ。まさか子どもの頃は別の会社で魚屋をやるとは思っていなかったけどね」と、豪快に笑います。そして、「仙台水産のモットーは『明るく、楽しく、元気よく』。当社に来れば、川上から川下まで、本当にいろいろな仕事ができますよ。もちろん水産系の学部を卒業していなくても大丈夫!海外との仕事もできるから、いろんなことに興味関心をいだいている学生さんにぜひ来ていただきたいですね」と、話します。
そして求める人材についてうかがうと「素直な方がいいですね。せっかく入っていただくんだから、いろいろなことを経験して吸収してほしいので」と話してくれました。
1960年の創業以来、時代とともに柔軟に変化し、常に地域とともにあった仙台水産。本田社長のリーダーシップのもと、さまざまなことに挑戦してみたいという学生は、ぜひその門戸を叩いてみてはいかがでしょうか。

- 所在地
- 宮城県仙台市若林区卸町4-3-1
- 電話番号
- 022-232-8281
- 従業員数
- 96名
- 2026年度新卒募集人数
- 5~10名
- 公式ホームページ
- https://www.sendaisuisan.co.jp/



今のお仕事は学生時代と生活リズムが違うと思いますが大変じゃないですか?
時間の使い方が学生時代と大きく変化して大変でした。何時に寝るの?何時にご飯を食べればいいの?と..でも実際過ごしてみると、1~2カ月くらいで慣れました。朝は早く起きれるようになったし、翌日定休日の夜は同期と飲みに行ったり、会社の懇親会に参加したりしますし。人混みが苦手なので、休日は家で伸び伸びと過ごしてます!
男性が多い職場に就職することに対して不安はありましたか?
大学時代も7:3くらいで男性が多い学部だったので、不安はありませんでした。海なし県の群馬県で生まれ育ったので、海に対する憧れが強く石巻専修大学に進学しました。自分の大好きな海に携わる仕事、大学での学びを活かすことができることに対してワクワクでした。そして、とても偶然だったのですが、同期に小・中学校の同級生がいて驚きました。それも込みであまり不安はなかったです。

宮城大学高橋 陵央 さん

短いお時間でしたが村田さんとお話して本当に海が好きな方だなと思いました。群馬県から石巻の大学に進学する行動力はとても見習いたいです。また、村田さんの就寝・起床時間をお聞きし、自分とあまりにも違いすぎて驚いてしました。


東北学院大学宮古 璃歩奈 さん

何度も社長がおっしゃっていた”人が財産である”という言葉が一番印象に残っています。人の成長が一番の財産であり、一人一人の個性を活かして会社を成長させる。それが今掲げている”明るく・楽しく・元気に”というフレーズであったり、働く皆さんから感じるエネルギッシュな印象に繋がっているのかなと感じました。
