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PERSON #29

株式会社ビック・ママ

「ビックママランド」新寺園 保育士

村井 愛美 さん

MANAMI MURAI

東北生活文化大学短期大学部卒業 2018年入社

2019年度取材

保育にあたって、家庭との
密な連携を心がけています

保育士としてのキャリアは
8年目になるという村井さん。
「ビックママランド」への転職を決めたのは、
ずばり「労働環境のよさ」だったといいます。
現在のお仕事について、村井さんに伺いました。

01

保育士という職業を目指した
きっかけを教えてください。

8歳年下の妹がいて、赤ちゃんのときから私がおむつ替えなどのお世話をしていました。小さい妹と一緒に過ごす中で「子どもに関わる仕事がしたい」と思うようになりました。

02

この会社を選んだのは
なぜですか?

これまで何ヶ所かの保育園で働きましたが、その中でもこの園は、労働環境がとてもいいと思ったからです。一番は、残業がないことで、休みも職員同士で話し合ってきちんと取れます。職員の雰囲気もいいですし、事務作業も分担できるのでとても働きやすいです。

03

どんなお仕事を
されていますか?

現在は、0歳児のクラスを担当しています。おむつ替え、食事やお昼寝の補助、月齢の低いお子さんには腹ばいの練習。歩ける子については、動いて遊ぶことの活動補助などですね。また、カートでのお散歩なども行います。

04

0歳児保育にあたって、
気を付けていることは何ですか?

同じ0歳児でも、お昼寝の仕方や離乳食などそれぞれ。ですので、なるべく家での様子に合わせながら、徐々に保育園の生活に慣らしていくことを心がけています。そのためにも、家庭との連絡を密に取るようにしていますね。連絡帳はもちろん、お迎えのときにお母さんたちとお話することも大切にしています。

05

仕事のやりがいは
どんなところに感じますか?

担当するお子さんの年齢によってかかわり方は違うのですが、0歳児と接する際は、こちらから働きかけたことに表情で返ってくるとうれしいですね。あとは、体の成長に従って活動の幅が増えてくると、やりがいを感じます。

06

お仕事で大変だと
思うことは何ですか?

子どもたちが入園したばかりの4月、5月のあたりですね。ひとり泣き出すとみんな泣き出したり、お昼寝もひとり起きるとつられて起きてしまったり…。お昼寝中にやるべき事務作業がまったくできないこともありました(笑)。首の座っていない子、もうお座りのできる子…と、0歳児は特に体の発達の差が大きいので、その子たちを同じように見るのは大変です。

07

目標を教えてください

周りの先生方は、私よりもキャリアが長くて子どもたちとの関わりもとても上手。そういう先輩方のいいところを取り入れていけるようになりたいと思います。

08

学生時代に役立った
経験はありますか?

制作の授業やピアノですね。園内は先生たちが手作りした装飾などがたくさんあります。私はあまり手先が器用なほうではないのですが、授業で作ることに慣れておくと、実際に仕事をしてから作れるものの幅が広がります。今はあまり使いませんが、ピアノも出来る方がいいとは思います。

09

就活生にメッセージを

現場で働くと、学生時代とのギャップを感じて大変だと思うこともあるかもしれません。でも、仕事に慣れて続けていけば、きっと「やっていてよかった」と思える時がくると思います。ぜひ就職活動がんばってください。

ある日のお仕事スケジュール

  • 6:00

    起床

    早番のときには早起きです。ギリギリまで寝ていたいので30分ほどで準備を済ませます。

  • 7:30

    出勤

    自転車通勤です。窓を開けて空気を入れ替え、エアコンを入れて部屋の温度調節をするなど、保育環境の準備を行います。

  • 8:00

    登園時間

    子どもたちが登園します。ここから1時間は、0歳児から5歳児までが1つの部屋で過ごす「合同保育」の時間です。

  • 9:00

    クラス別保育

    朝の会をしたり、おむつ替えや、おやつの時間を取ります。

  • 10:00

    活動時間

    お散歩に出かけたり、お絵描きをする活動の時間です。

  • 11:00

    昼食

    おむつ替えの後に、給食の時間となります。

  • 12:15

    お昼寝

    子どもたちが寝ている間に、連絡帳記入などの事務作業を行います。また、この時間帯で私たち保育士も1時間の休憩時間を取ります。

  • 15:00

    お昼寝終了

    おむつ替えや検温の後、帰りの会を行います。ここから2時間ほどは合同保育になります。

  • 17:00

    退勤

    まっすぐ家に帰り、ご飯を食べてお風呂に入ります。時折、制作の仕事を持ち帰ることもあります。

  • 23:30

    就寝

  • 休みの日の過ごし方

    午前中は買い物などに出かけて、気分転換をします。午後は家にいて録りだめたテレビ番組を見ることもありますが、仕事のことを考えている時間が長いかもしれません。「あの子が上手に食べられる練習をするにはどうしたらいいだろう…?」とか、クラス運営や行事のこと…。気が付くとついつい考えてしまいます。教室の飾りつけを手作りしたりもします。

  • わが社の自慢ポイント

    弊社には、保育園の他に洋服のお直しコンシェルジュとして働くたくさんの女性スタッフがいるのですが、女性がイキイキと働きやすい環境なんです。育休・産休の制度はもちろん、保育園に子どもを預けながら働くこともできます。ライフステージに合わせた柔軟な勤務体系も整っているので、安心して長く働くことができます。写真は社員も一緒に楽しんだ運動会の様子です。

経営陣へのインタビュー

行政とも連携しながら、
「学童保育」に力を入れていきたい

代表取締役
守井 嘉朗 さん

昭和39年(1964)に、大手スーパーの衣類製品のサイズ直しの下請けを担う「守井加工所」として創業。その後平成5年(1993)に守井社長が事業を継承し、現在の社名となった「株式会社ビック・ママ」。守井社長は「引き継いだ当初は儲からなくて(笑)。それで、直接個人のお客さまのお仕事を受けるようになったんですよ」と振り返ります。141(現仙台三越定禅寺通店)の地下にオープンしたそのお店は大評判となり、現在では「お直しコンシェルジュ」として全国に70店舗を構えるまでになりました。
洋服のお直しサービスだけでなく、保育園「ビックママランド」や写真スタジオ「ビックママスタジオ」、放課後等デイサービス「ビックママスーパーキッズ」なども運営。「保育園の事業を行う中で、発達障がいがあるのではないかと心配する保護者の方を見ることが多かったことが、放課後デイサービスを始めるきっかけになりました。ここでは、仙台市と協力しながらソーシャルスキルを高める教育を行っています」と守井社長。また、「お子さんをぎゅっと抱っこする時間がないお母さんも多い気がしています。今後は、行政と連携しながら、子どもにご飯を食べさせたり、お風呂にいれたり、宿題の面倒、洗濯物…といろいろ面倒を見てあげる学童保育をやっていきたいと思っているんです。これまでは“裁縫のお手伝い”をしてきましたが、これからは“子育てのお手伝い”をしていきたいんです」と話します。
就活を控える学生たちへのメッセージを聞くと「恋愛をしていたほうがいいです。恋愛って、相手の気持ちや、何をしたら喜んでもらえるかを考えるじゃないですか。私たちの仕事は、『人の心を動かす』というのがキーワードになるので、とにかく恋愛をしてください(笑)!」とのこと。
巧みな話術とユニークな持論で瞬く間に人を魅了する守井社長のもと、これからも「ビック・ママ」は女性やお母さんたちのためのサービスで事業を大きくしていくことでしょう。

企業情報

所在地
仙台市若林区東八番丁183 BM本社ビル(仙台本社)
電話番号
022-223-5328
従業員数
401名
2021年度
新卒募集人数
30名(お直し20名、保育10名)
過去の採用実績
仙台白百合女子大学、仙台幼児保育専門学校、東北生活文化大学、ファッション文化専門学校DOREME、宮城文化服装専門学校 他
公式
ホームページ
https://recruit.bigmama-land.jp/

学生の私たちも取材に同行しました

Interviewer

東北学院大学相澤 匠 さん

同じ大学を卒業した企業家の方に会いたくて、今回参加しました。守井社長のお話を聞いて思ったのは、「人のために心を尽くせば、それが信頼、ひいてはお金になって返ってくる」ということ。自分がなれるかはわからないけれど、守井社長みたいな生き方ができたら素敵だなと思いました。