• Twitter

PERSON #59

株式会社セイミ

本社営業1部

山口 光太郎 さん

KOTARO YAMAGUCHI

東京工科大学卒業 2013年入社

2022年度取材

研究者の先生方と少しずつ信頼関係を作っていけることも大きな魅力

大学では映像や広告に関する勉強をしていた山口さん。生命科学の分野を中心とした、試薬・理化学機器の専門商社への就職を決めたのは、「最先端のライフサイエンスの研究者をサポートする」という仕事に大きな魅力を感じたからでした。
入社から9年、「この仕事がとにかく好き」という山口さんに、お仕事について伺いました。

01

この仕事を選んだ理由は?

学生時代はメディア学部に所属し、映像制作や広告制作を専攻していました。しかし、4年間勉強する中で、自分の思い描くものを作れなかった、という思いがありました。そこで、就職は専攻した分野にこだわる必要もないのではないかと思い、業種に拘らず、視野を広げて就活をしました。

02

この会社を選んだ理由は?

元々人と話をすることが好きだったので漠然と営業職がいいのかな、とは思っていたのですが、就職活動の際に、大学の卒業生が何人もこのグループ会社で活躍していることを知りました。実際に会社説明会に参加して、「日本の最先端のライフサイエンスを研究されている研究者の方をサポートする営業です」という、全く未知の世界のお話を聞いて強く惹かれたのがきっかけです。当初は弊社のグループ会社(理科研株式会社)に入社し、そこから転勤、転籍の形で2018年からセイミにきています。

03

現在、どんなお仕事をされていますか?

県内の大学や民間企業の研究施設へ営業職として伺い、普段研究で使われる実験試薬などの販売並びに提案営業を行っています。普段は東北大学と、東北医科薬科大学に伺います。毎日同じ先生にお伺いする、いわゆるルート営業を行っていますので、その商品を販売することがもちろん重要ではあるのですが、時には雑談めいたお話を聞きながら、「こういうのがあると便利なんじゃないですか」とか「これがニュースで話題になってますね」などとお話しながら、「じゃあ使ってみたいな」というニーズを引き出すようにしています。

04

仕事のやりがいはどんなところに感じますか?

ひとつは、志望動機と同じく、日本のライフサイエンスの最先端を走ってらっしゃる先生方のお仕事を間近でサポートできることです。最新の科学技術の情報を知り、知見を広めることができる、見て学べる楽しさがあると思います。
もうひとつは、営業職で毎日先生方のところに伺って、少しずつ信頼関係を作っていけること。「山口君が言っているんだったら間違いないだろう」「せっかく言ってもらったし、これ買ってみるから」というように先生方に認めていただけるのも、この仕事のいいところだと思います。信頼が構築できていくのを実感できるのはありがたいです。そうやって認めていただくのが一つの目標でもありますね。

05

仕事で大変だと思うことはどんなことですか?

直接現場に顔を出すことが大前提の仕事ですので、どうしても時間に追われることがあります。自分で時間をコントロールして、いかに効率よくお客様が求めることについてお話したり、納品したりするかということを、常日頃から自分で自問自答しながら調整しています。大変であり、やりがいのある部分でもあります。

06

仙台で働く魅力は?

仙台で働くことを受け入れた要因というのは、言葉にするとちょっと恥ずかしいんですけれども、東北の風土と人柄がすごく好きだなと思ったことです。岩手県出身というのもあり、「仙台で働いてみないか」と声をかけられたときに「自分の地元に近い仙台ではどんなことをやっているんだろう」と自然に興味がわきました。Uターンとまではいかないですが、Jターンで働いてみようかなと思いました。

07

今後の目標を教えてください

お客様の見えないニーズを感じ取って、こちらからアプローチする営業スタイルを確立したいです。ゆくゆくは、例えば実験に必要な薬や物を買うだけではなくて、実験施設や実験室の環境のコーディネートなどを任せていただけるようになりたいです。実際にそのようなことをしている先輩や上司もいますので、「山口君に任せたい」と言っていただけるお客様をどんどん作っていき、お仕事を全面的に任せていただけるような営業になりたいと思っています。

08

就活生にメッセージを

自分が就職を決めた時もそうだったのですが、自分だけの考えで完結するのではなくて、お友達やご両親、大学の先生、キャリアサポートの職員さんなど、自分と違う立場にいらっしゃる方のお話を聞いてみて知見を増やすのも必要だと思います。色々な人の話を聞いて、こんな世界があったんだと気づくこともあるので、学生さんは実はすごくチャンスがたくさんある環境にいるんじゃないかと思います。ちょっと勇気を出して、動いてみてもいいのではないでしょうか。

ある日のお仕事スケジュール

  • 7:00

    起床

    朝が弱いので(笑)結構ギリギリまで寝て、朝シャワーを浴びて頭をスッキリさせてから仕事モードに切り替えて出社するっていうのがルーティーンです。今は一人暮らしです。

  • 8:30

    出社

    自家用車で通勤しています。交通状況や天候によって出発時間を調整し、始業30分前には出社できるようにしています。

  • 9:00

    始業

    客先にお伺いし、お問い合わせの確認からはじまって、既にご注文いただいている商品の納品を行ったり、新商品やキャンペーンのPRをしたりします。

  • 12:00

    昼食

    時間がない時は車内で済ますこともありますが、穴場なお店を探したりもします。

  • 13:00

    午後の業務

    午前と同じく、お客様のところにお伺いします。

  • 17:00

    帰社

    一度会社に戻り、いただいたお問合せについて回答します。

  • 18:00

    退社

    基本的にはまっすぐ帰宅しますが、駅前の繁華街に向かうこともあります。

  • 23:00

    就寝

    翌日にそなえて早めに就寝することを心がけています。

  • 休みの日の過ごし方

    仙台は都会でありながら自然が多いところも近いので、ふらっとアウトドアを楽しみに行きます。キャンプは、流行る前からやっていたんですけれど、最近は混んでいて悔しいです(笑)。このあたりだと、岩手県の県境の方や、石巻の方にもキャンプ場があるのでそちらにもいきますね。基本的にはソロキャンで、自然の中でお酒を飲みながらワイルドに焼いたお肉にかじりつく、それだけで楽しいなと思います。

  • わが社の自慢ポイント

    1週間を頑張りぬいた金曜日には、上司や先輩とも気軽に飲み会へ出かけリフレッシュします。自分の考えや仕事への思いを直接語り合う、そんな関係性が自然にできる社風もわが社自慢のポイントです。

経営陣へのインタビュー

ノーベル賞を取るような研究の末端にかかわれるのが誇り

代表取締役社長
松本 紀行 さん

生命科学の分野を中心とした、試薬・理化学機器などの優れた製品の供給を通して、研究者をサポートする専門商社「セイミ」。松本社長は「お客さまとなるのは、基礎研究をされている先生です。我々が誇らしいのは、ノーベル賞をとるような先生方にも携われるということです。先生方はノーベル賞を取ろうと思って研究をされているわけではないと思いますが、結果としてそこに行きつく、そのパートナーの末端として関わらせていただく者として、いかにためになることをしていこうか日々意識しております」と話します。理系や男性のイメージがある業界ですが、社内には理系出身の社員が多いということでもなく、女性の営業もいるそう。社内の雰囲気は、「基本的にはコミュニケーションを取る仕事なので、明るい社員が多いのではないかと思います」と松本社長。
現在は、仙台と山形県鶴岡市に営業拠点を構えていますが、「いずれは山形、福島にも拠点を設けて活動していくというのが目標です。それを足掛かりに北東北にも行き、いずれは東北六県をカバーしたいと思っています。現在、売上高が大きいのは東北大学さんですが、まだ民間企業とのお取引が少ないので、ここをこれからどうやって広げていくかも課題です」と、今後は東北一円での営業活動を視野に入れているそう。
最後に就活生へのメッセージを聞くと「セイミは今は30名程度のまだまだ小さな会社ですが、これからどんどん大きくしていこうという段階にあります。前途洋々な会社だと思いますので、ぜひその1人となっていただいて一緒に楽しく仕事ができれば嬉しいです」と笑顔を見せてくれました。
少数精鋭の専門商社で、ノーベル賞にかかわるような仕事をしてみたい人は、ぜひチャレンジしてみては?

企業情報

所在地
宮城県仙台市青葉区柏木2-3-28
電話番号
022-233-1717
従業員数
31名
2022年度
新卒募集人数
1名
過去の採用実績
東北学院大学、八戸工業大学、石巻専修大学、室蘭工業大学、東北工業大学
公式
ホームページ
https://www.chemie.co.jp/

学生の私たちも取材に同行しました

01

尊敬する先輩とその理由は?

営業チームの同じグループの先輩です。この先輩の尊敬できるところは、仕事も、プライベートも、何事にも全力で取り組んでいるところです。例えば、お客様に何かを相談されたとき、その先輩はどんなに難しいことでも自分の人脈などを利用して必ず解決策を導きます。先輩のような全力で仕事に向かう姿勢は、お客様にも必ず届くため、私も見習いたいと思っています。

02

コロナ禍で、営業のお仕事はどう変化しましたか?

コロナ禍では、直接人にお会いする機会が少なくなってしまったのですが、お客様とのつながりは保てていました。また、これを機にオンラインツールを利用してお客様とコンタクトを取ることも増えました。オンラインツールのおかげでお忙しいお客様に合わせて、より柔軟に対応できるという利点もありました。コロナの収束後も、オンラインツールは利用し続けると思います。

Interviewer

東北学院大学輕部 知紘 さん

人とのコミュニケーションが働くことにおいてとても大切であることが改めて分かりました。若手社員への教育や取引先との交渉など、お話の節々でコミュニケーションをする重要性を感じました。山口さんは、学生のうちから自分の立場の違う人と話す機会を増やすと良いと仰っていたため、今後積極的に行っていきたいです。

Interviewer

東北大学梶田 響 クレア さん

働いていられる方々の仕事に対する真摯な姿勢に感銘を受けました。ただ仕事をこなすのではなく、お客様のニーズに最大限応えられるように尽力されていることが伝わってきてすごいと思いました。コロナ禍でも、人と人との繋がりを大切にしながらお仕事されている姿を見て、人の温かさを感じることができました。