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PERSON #55

匠ソリューションズ株式会社

Solution Section Engineer

日野 拓也 さん

TAKUYA HINO

山形大学卒業 2020年入社

2022年度取材

この会社なら、新しいことに挑戦できると思った。

「新しいものづくりに関わりたい!」と、プログラマーから現職(エンジニア)への転職を決意した日野さん。匠ソリューションズでの毎日は「新しい発見の連続」と話し、エンジニアとしての日々を楽しんでいる様子がうかがえました。そんな日野さんに、お仕事について伺いました。

01

この仕事を選んだ理由は?

僕は、前職がプログラマーで、山形でシステムを作っていました。大学では、数学の先生になるコースを取っていたのですが、その課程でプログラミングの授業もあったんです。それが面白くて、ITの世界に入りました。

02

この会社を選んだ理由は?

3年くらい働いた頃、Uターンで宮城に戻ってきたいと思い、いろいろ会社を探していました。その中で、匠ソリューションズの企業理念である「面白れぇことやろうぜ!」というのを見て、惹かれました。なかなかそんなことを謳っている会社ってないじゃないですか。それに、僕はずっと新しいものをつくりたいと思っていて、匠ソリューションズのサイトをみたときに、ITの会社なのに「女性用布ナプキンを作りました」と書いてあって「ここなら、新しいものに挑戦できるのではないか」と感じたからです。

03

現在、どんなお仕事をされていますか?

AIに関連する仕事です。といっても、僕の場合は大きなパソコンで動くAIではなく、小さなパソコンで動くものになります。例えば、メジャーなものだと、「自動車の自動運転の自動検知」とか、工場で「車の塗装が剥がれがないか検知する」「お菓子の欠けがないかチェックする」といったAIです。前職はAIに関係ない仕事だったので、「こんなところにもAIって使えるんだ!」と、毎回驚きながら仕事をしています。

04

仕事のやりがいはどんなところに感じますか?

仕事をしていると、繰り返しの作業になることも多いと思いますが、弊社で働いている限り、毎週毎週新しいことを発見していける楽しさがありますね。ただ、何もしない状態だと何も進まないので、自分で進めなければいけないのはプレッシャーでもあります。でも、社長も気を遣ってくださっていて、とても働きやすい環境で、ストレスなくやりたいことや勉強に励んでいます。

05

仕事で大変だと思うことはどんなことですか?

必ずできるものを作るのではなく、やってみないとわからないんですね。行き詰まると、とことん行き詰まって沼にハマります(笑)。ひたすらトライして、いろんな可能性を試していって。でも、それでうまくいったときは、逆にすごく気持ちがいい。やりがいと苦労は表裏一体だと思います。

06

どのような学生時代を過ごしましたか?

学生の頃は、大道芸のサークルに所属していて、県内のお祭りや老人ホームを訪問してジャグリングを披露していました。大道芸のサークルに入ったのは、「大きな会社に入ると年末に新人の一発芸がある」と考えていたから(笑)。僕は人前に出るのが苦手で、「そうなったらどうしよう?じゃあ、一発芸でも身に着けておくか」と入りました。入社してすぐのつかみの時に披露すると、覚えてもらえるようになるので、やっておいてよかったです。

07

目標を教えてください

「これは自分が作りました」という、自分の名前がつくようなものを世に出したいです。今担当している業務のままでいくと、AI関連で“日野モデル”的な何かが出たらいいなと思います。でも、会社のなかでいろいろな経験できるので、もしかしたら来年には違うことをしているかもしれない。その別のことで、なにか世に出すのでもいいかなと思います。

08

就活生にメッセージを

実は僕は、やりたいことがなかなか見つからなかったんです。授業の中で「プログラミングって楽しい!」となって、ITに進むことだけは決めていたのですが、ITといってもプログラミングやAI、いろいろあって選ぶ難しさを感じていました。今は、就活も早期化してきて、みんな早く動いて早く決めるけれど、なんとなく決めてしまうのはもったいないです。考えて考えて、自分に合ったところに入るのがいいと思います。

ある日のお仕事スケジュール

  • 6:00

    起床

    朝ごはんを食べて、身支度をします。

  • 7:00

    家を出る

    電車通勤です。満員電車が嫌なので、早い時間の電車に乗ります。

  • 8:00

    出社

    メールチェックをして、その日にやらなくてはならないことを確認して、仕事を始めます。弊社はスーパーフレックス制でコアタイムもないので、始業を早めることができます。

  • 12:00

    昼食

    お弁当を持参することが多いですが、持ってこなかった時にはコンビニや近くの飲食店で済ませます。

  • 13:00

    午後の仕事

    ひとりひとりにタスクが振られていることが多いので、作業に没頭します。没頭しすぎて「沼にハマる」ことも多々あります(笑)。

  • 17:00

    退勤

    まっすぐ家に帰ります。

  • 18:00

    帰宅

    家にいて、ゲームをしたり、動画を見たりして過ごします。夕食も自分で作って食べます。よく作るのは、チャーハンです。

  • 24:00

    就寝

    日付が変わる頃就寝します。

  • 休みの日の過ごし方

    休みの日もずっと家の中にいて、ゲームをしています。ゲームのジャンルは幅広くて、メジャーなものから個人が作ってネットに挙げているものなど、いろいろプレーします。自作したこともあるのですけれど、作っているうちに飽きてしまって完成はできませんでした(笑)。引きこもりの時間が長いときは、お散歩に出かけて気分を変えることもあります。

  • わが社の自慢ポイント

    働きやすいのが一番です。勤務時間はスーパーフレックス、社内の人間関係も円滑です。社長もとてもいいひとで、月に一度手料理をふるまってくれるんです。それをみんなで食べたりして、すごくいい雰囲気だと思います。

経営陣へのインタビュー

個人事業主として頑張りたい若者も応援したい。

代表取締役社長
岩本 正美 さん

半導体の設計やIoT向けのAIの開発といったIT部門、女性用布ナプキンの製造、そしてものづくりの技術継承とクリエイターの育成を兼ねた「杜の都ものづくり大学」と、3つの事業を柱としている株式会社匠ソリューションズ。会社スローガンに「面白れぇ事やろうぜ!」を掲げる、ユニークな企業です。半導体設計の会社としてスタートした匠ソリューションズは、なぜ毛色の違う事業を始めることになったのでしょうか。岩本社長は「弊社は創立15年になるのですが、設立当初はベンチャー企業だったわけです。なので、半導体の設計とか、そこにこだわる必要はない。だから、面白い事をやりたいな、と思って。それでスタッフに『なんかやりたいことない?』ときいたら、女性用布ナプキンの話が出たんです。当時はサステナビリティとかSDGsなんてことも全く言われてなくて。でも『使い捨てじゃないって、これからの時代に合ってるんじゃない?』と思って始めた。ただ、その当時は全然知名度もないし、芽が出なくて(笑)。でも、コアなお客さまがついてくださっていて、そのお客様のためにつくっているうちに、時代が追い付いてきた感じですね」と教えてくれました。
2022年に始動した「杜の都ものづくり大学」は、これまで匠ソリューションズで培ってきた技術の継承と、仙台のクリエイター育成を目的とした施設。「弊社では、個人事業主として頑張っていくような若者を支援できるようにしたいと考えています。働き方がさまざまある中で、面白い事をやっている中小企業で働くのもいいし、ベンチャーでもいい。組織が合わない方も中にはいるでしょう。そういう方が個人事業主としてやっていくための支援ができたらいいなと考えています」。
「面白れぇ事」に社会人として取り組みたい方は、ぜひ匠ソリューションズのドアを叩いてみては?

企業情報

所在地
宮城県仙台市青葉区本町1-12-12 GMビルディング 2F
電話番号
022-342-1888
従業員数
34名
2022年度
新卒募集人数
3名
過去の採用実績
山形大学、東北学院大学、新潟工科大学、東北職業能力開発大学校、専門学校デジタルアーツ仙台
公式
ホームページ
https://takumi-solutions.com/
インターン
シップ情報
https://careetern.com/intern/detail/874

学生の私たちも取材に同行しました

01

入社して一番のピンチは?

入社してからこれまで、特別大きなピンチに直面したことはありません。ですが、大変だと思うことは、開発や検証をする中で、必ずうまくいくかは調べてみないとわからないため、思うように結果がついてこないとき、とことん行き詰まってしまうことです。その際は一つ一つ地道に調べて正解を見つけるのですが、やっとのことで正解にたどり着いたときの達成感はたまりません。

02

学生時代と社会人とのギャップは?

言葉遣いなどにギャップを感じました。社会人になると、人と接する上で、その場その場で適切な対応が必要になります。そのため、学生の頃と比べて言葉遣いなど、さまざまな応対の仕方が身に付いたと思います。学生時代に、学校の外に足を運んでボランティアなど社会人と関わる機会をつくると、自分が社会人になった時にその経験が活かされるかもしれません。

Interviewer

東北学院大学輕部 知紘 さん

岩本社長が、求める学生像として「自分の夢を語れる人」と仰っていたことが印象に残りました。この条件にぴったり当てはまるように、日野さんは、自分が作ったと言えるものを作りたいという大きな展望を話していました。学生のうちから自分のやりたいことや夢を追求していく大切さをひしひしと感じることができました。

Interviewer

東北学院大学西條ひかり さん

私の印象に残った日野さんのお話は、就活についてのお話です。近ごろ就活の早期化が進んでいるけれど、周りに流されててきとうに決断せず、じっくり考えてほしい。という言葉が今の自分に刺さりました。周りに流されないために自分の軸を作っていこうと感じました。