• Twitter

PERSON #53

有限会社奥州秋保蘭亭

フロント

田村 拓海 さん

TAKUMI TAMURA

国際マルチビジネス専門学校卒業 2021年入社

2022年度取材

オーダーメイドの接客を考えるのが、とても楽しい

大学進学希望から一転、ホテルマンを目指すべく専門学校に入学した田村さん。支配人である伊藤正治さんの情熱に触れ、「蘭亭」への入社を熱望。見事入社を勝ち取った田村さんに、お仕事について話を伺いました。

01

この仕事を選んだ理由は?

専門学校に入る前、浪人生活をしてたんです。学費を貯めるために接客業のアルバイトしていたのですが、そのときに接客業の楽しさに気づきました。そこで、大学進学もいいけれど、就職も視野に入れてみようと思い始め、親からの勧めもあって、ホテルマンを目指す専門学校に進学しました。その時点では、旅館ではなくホテルで働くものだと思っていたのですが、学校の行事で旅館の見学にいかせていただいたときに、お客様のリラックスしてる姿を見て、旅館もいいなと思ったんです。

02

この会社を選んだ理由は?

“旅館もいいな”と思ったタイミングで、狙ったかのように伊藤支配人が学校に来たんですよ(笑)。心を読まれてるんじゃないかというくらいのタイミングでした。そのときに、伊藤支配人の説明の熱量といいますか、そこに惚れ込んでしまいまして、行くなら蘭亭だなと思って。落ちたらもう路頭に迷う覚悟で面接に行ったら、ご縁があって採用していただいて、今に至っています。運命ってあるんだなと思います。

03

仕事のやりがいはどんなところに感じますか?

お客さまは、10人いれば10人違う考えを持っているんですね。ですので、同じ対応をしているだけでは、100%の満足は得られない。お一人おひとりに合った接客をするようにしています。例えば、このお客さまは急いでそうだから要点だけ伝えようとか、このお客さまはお話が好きそうだから、もう少し余談交えつつ…みたいな感じです。お客さまごとにカスタマイズというか。オーダーメイドの接客をできたらいいなと思いながら働いてるので、それを考えるのはすごく楽しいです。

04

これまでで、一番のピンチは?

私の不注意で“報・連・相”が不足していたことで、お客さまから叱られたことです。それ以来、“報・連・相”はさらに徹底していかないといけないなと思いました。ただ、成長をするには失敗も必要で、お客さまに実害が及んではいけませんが、失敗は成功の母という精神でいけば、前の自分よりいい接客ができるようになるとも思っています。失敗を引きずるよりはその経験を糧に頑張っていけたらいいなと思っています。

05

目標を教えてください

図々しいとは思いながらも、伊藤支配人のポジションに立ちたいと思っているんです。今はお客さまの前に立つ仕事をメインでやっているのですが、裏方といいますか、その会社の土台作りに携わりたいということは、入社前から伊藤支配人には言っていて。そこがやっぱり一番の目標ですね。採用担当のような人事の仕事も勉強したいと思っています。目標が大きくてダメということはないので、それを目指してやっています。

06

就活で大変だったことはありますか

接客業を経験していたので、人と話すのは大丈夫だったのですが、面接がとても苦手だったんです。面接になった途端頭が真っ白になってしまって、何を言ったらいいかわからなくなってしまう。でも、専門学校の先生がとても親身になってくださり、面接の練習に付き合ってくれたので、何とか面接力は鍛えられました。また、コロナの時期でしたので旅館業の求人も少なくなっており、伊藤支配人の元で働くべく、背水の陣でした。自分を追い込んで、本当に行きたいところに行けたのでラッキーだったと思います。

07

就活生にメッセージを

学生時代、専門学校の先生から教わったのが「就職活動は恋愛と一緒だよ」ということ。行きたい会社が好きな人だとしたら、「何を伝えたら自分のプロポーズにOKをしてもらえるか」と考えるように言われて、納得したんですよね。確かに自分のことを知ってもらわないと、相手も答えを出しにくいので、いかに面接で自分のアイデンティティや個性を伝えられるかが鍵になると思います。うまくやるというよりは、その人しか出せない味を面接で出せたらいいのかなと思います。自分の味を出せても受からなかったのなら、「相性が悪かった」ということで、切り替えもできやすいのではないでしょうか。優等生であることより、個性を出した方がいいと思います。

ある日のお仕事スケジュール

  • 7:00

    【早番の場合】出社

    早番、遅番、料理担当と、その日の役割によって出社時間は異なります。

  • 11:00

    チェックイン(日帰り)

    日帰り入浴のお客さまのチェックインを対応します。

  • 13:00

    デスクワーク

    デスクでお客様情報をまとめたシートを作成します。

  • 15:00

    チェックイン(宿泊)

    宿泊のお客様のチェックインを対応します。

  • 16:00

    退勤

    敷地内の寮に帰ります。

  • 18:00

    自炊

    料理が趣味なので自炊をします。

  • 24:00

    就寝

    ゲームをしたりしてゆっくり過ごし、早めに休みます。

  • 11:00

    【遅番の場合】出社

    お客さまの情報を頭に入れて、チェックインにスムーズに対応できるようにします。

  • 15:30

    【料理担当の場合】出社

    飲食店の料理担当をすることもあり、開店の準備から閉店の準備まで全て1人でやります。

  • 休みの日の過ごし方

    料理が趣味なのですが、休みの日に家で、1人でたこ焼きを作るんです。学生時代にたこ焼き屋さんでアルバイトをしていたのですが、そこで培った技術を維持したいと思っています。実はたこ焼きって、ひとり暮らしの味方なんです。栄養あるし冷凍もできるので(笑)。

  • わが社の自慢ポイント

    意見を取り入れてもらえるというのが、大きなポイントだと思います。私はボードゲームがすごく好きなのですが、ウノやトランプの貸し出しはあるのに、専門的なボードゲームは準備がない。なので、専用のお部屋を作ってみることを提案し、構想段階ですが、実現に向けて進めています。

経営陣へのインタビュー

旅館という枠を超えて、新しいことをやっていく。

支配人
伊藤 正治 さん

日本屈指の温泉郷として知られる秋保温泉で、心と体を癒す温泉リゾートして人気の「蘭亭」。近年では、グランピング事業にも参入し、「総合宿泊業」としてサービスを提供しています。新事業の参入には、新型コロナウイルスの感染拡大も大きく影響したようで「従来の旅館ではありえないような事業を始めました。懐石料理の宅配のお弁当、3密対策として、当館のお庭を改築してバーベキューハウスを建て、旅館の料理のBBQスタイルを始めました。その次に、グランピング事業ですね、2022年の6月からは、新たにアウトドアサウナを始めさせていただいています。また、今年の夏からは、夜のプールサイドバーを企画しております」と、伊藤支配人は話します。
プールサイドバーの発案は伊藤支配人だったそうで、社長のサポートもあって実現に至ったそう。「伝統を守るということに実はあまりこだわりを持っていないんです。伝統で動けなくなってしまうぐらいであれば、旅館という枠を超えてでも新しいことをやっていこうと考えています。実は来年の構想もいくつかもう考えています」。
働くスタッフも20代が最も多いそうで、「新しいことにどんどんチャレンジしたいという挑戦力を持った方、好奇心をすごく持った方が多いなという印象があります」とのこと。
老舗旅館でありながらも伝統にこだわらず、時代に柔軟に対応していく「蘭亭」。人とかかわり、さまざまな仕事に挑戦してみたい方には、ぴったりの職場かもしれません。

企業情報

所在地
宮城県仙台市太白区秋保町湯元字木戸保7-1
電話番号
022-397-1515
従業員数
80名
2022年度
新卒募集人数
7名
過去の採用実績
山形大学 東北学院大学 東北大学大学院 尚絅学院大学 国際マルチビジネス専門学校 他
公式
ホームページ
https://www.akiu-rantei.com/

学生の私たちも取材に同行しました

01

社会人になってから成長したことは何ですか?

入社してから様々なお客様のご要望にお応えするために対応力がついたと思います。実際に誕生日のお客様にプレゼントをするなど、マニュアル通りではなくお客様に良い気分で宿泊して頂けることを優先にお仕事が出来る様になりました。そういった意味では入社前より人に気遣う力もついたように思います。たまにプライベートでも丁寧な言動が出てしまい友人に「職業病」と言われることも増えました。

02

学生時代にイメージしていたことと社会人として働いた際のギャップは?

フロント業務では、実際にお客様に対応する時間よりも、準備の時間の方が多いことがギャップでした。具体的には、宿泊される方の情報を確認するといった準備を重点的に行っています。映画で描かれるフロントスタッフも、フロントに立ちお客様対応をしているシーンが多く、そのイメージが強かったため、実際の業務内容とのギャップを感じました。

Interviewer

東北学院大学五十嵐 太郎 さん

伊藤支配人の宿泊業に対する想いが強く魅力的だなと感じました。伝統を守りながらも改革を進める新しい宿泊業の形を模索する蘭亭さんには、チャレンジ精神旺盛な学生にぴったりだと思います。これからの蘭亭さんがどうなっていくのかすごくワクワクします!

Interviewer

東北大学近江 綾和 さん

若手社員の意見を尊重し、改革を進める姿勢が印象的でした。蘭亭さんは、社長をはじめ「NGとは言わない」社風であり、若手社員の新しい発想を旅館の変革のきっかけと捉えられています。そのため、若手社員がやりたいことを堂々と発信出来る環境が整っていると感じました。お二人の熱意が伝わるインタビューでした。