• Twitter

PERSON #49

コスモスケア株式会社

コスモス木ノ下デイサービス 機能訓練指導員

熊倉 朱莉 さん

AKARI KUMAKURA

仙台青葉学院短期大学卒業 2020年入社

2021年度取材

利用者の皆さんの「ありがとう」が大きなやりがいに

祖母のリハビリ経験から、理学療法士の資格を取得し、介護施設での職に就いた熊倉さん。
「自分の仕事でいろいろな人を笑顔にしたい」と話す熊倉さんに、お仕事についてお話を伺いました。

01

この仕事を選んだ理由は?

祖母が大腿骨を手術して、理学療法士さんにお世話になりました。祖母がだんだん歩けるようになって、笑顔になる姿を間近で見ていたので、私もそういう仕事に就いて、誰かを笑顔にしたいと思ったのがきっかけです。短大のリハビリテーション学科で学ぶ中で、デイサービスという地域に密着した仕事があることを知って、自宅で生活している方ができることを増やして、笑顔にしていければと思って、この仕事を選びました。

02

この会社を選んだのはなぜですか?

就職活動中にいろいろな介護施設を見学しましたが、こちらに来た時に「人々を笑顔にしたい」という自分の目標に一番近いと感じました。社内で資格取得の支援にも力を入れていると聞いて、ケアマネージャー(介護支援専門員)の資格を得て、将来的に仕事の幅も広がると考えました。一定の職種で5年以上勤務という資格条件が整うまでに、介護に関する知識や技術を向上していきたいです。

03

現在、どんなお仕事を
されていますか?

機能訓練指導員として、施設利用者の身体機能を個別に評価して、ひとりひとりに合ったケアプランを立案し、生活動作の訓練、リハビリテーションを行います。体がどれぐらい動くか、筋力がどれぐらいあるかなど、施設やご自宅での状態を見ながら、どういう動作がご自宅で必要か判断し、プランを考えます。

04

仕事のやりがいは
どんなところに感じますか?

利用者の方のひとつひとつの変化を間近で見られるところです。できることが増えて、笑顔になっていくのを少しずつ見られますし、「ありがとう」という言葉をいただき、うれしそうにされている姿を見られるのが一番の魅力です。

05

学生時代の経験で
役立っていることは?

学生時代はとにかくいっぱい遊んで(笑)、全然知らない場所とか、できるだけいろいろな場所に行って、多くの人と話をしておいた方がいいです。職場では、個々の事情を考えた上で接しないといけないので、いろいろな人と話す経験が活かされています。

06

理学療法士の
資格取得は大変でしたか?

最初は医学用語などわからないことばかりだったので、短大の先生と二人三脚で頑張りました。体の機能を一から勉強することになり、実技は自分の体を見ればわかるところもありますが、筆記試験はとても難しかったです。勉強の日々でした。

07

就活で
大変だったことは?

いろいろな会社を受けましたが、落ちた時はその会社には縁がなかったとすぐに気持ちを切り替えて、新しいところを目指しました。多くの会社や施設を見学して、目を肥やしていき、最終的に自分に合った会社が見つかればいいかと思っていました。

08

就活生にメッセージを

学校で習ったことはあくまでも基礎で、実際に働き始めてから学ぶことが大切です。学生の頃、社会に出て何もできないかもと思っていましたが、入社したら先輩方が教えてくれるので、わからないことはわからないと伝えながら、ひとつひとつ学ぶことで不安がなくなっていきます。

ある日のお仕事スケジュール

  • 6:40

    起床

    ギリギリまで寝たいので(笑)、朝は忙しいです。朝食を手早くとって、急いで出かける準備をします。

  • 7:10

    出発

    地下鉄に乗って、出勤します。

  • 8:00

    始業

    朝礼後、デイサービス利用者をご自宅まで迎えにいきます。帰所後は、利用者に合わせた個別機能訓練プログラムを行います。

  • 12:00

    昼食

    基本は手作り弁当ですが、作れなかった時はコンビニで購入します。休憩所が密にならないように、ひとりで食べることが多いです。

  • 13:00

    午後の業務

    午前中に行った内容や機能評価をタブレットに記録。今後のプログラムの計画書や他の職種の方との意見交換用の書類なども作成します。機能訓練が残っている方への指導を行った後、デイサービス利用者に帰宅準備を促してご自宅までお送りします。

  • 18:00

    終業

    すぐに帰宅して夕食。家事をしたり、テレビを見たり、3年後の資格取得に向けて少し勉強したり、ゆっくりと過ごしています。

  • 22:00

    就寝

    睡眠を十分とるために早めに寝ます。

  • 休みの日の過ごし方

    入社してからはコロナ禍だったこともあって、外に出かけたり、食事したり、飲みにいったり、全くできていません。買い物があっても、人が多く集まるショッピングモールみたいなところには行かなくなりました。自宅でのんびりと過ごすことが多くて、本当に寝てばかりで(笑)。最近、コロナが落ち着いてきたので、久しぶりに職場の方と秋保に出かけました。おいしいものを食べたり、自然の中を散策したり、リフレッシュできました。職場の皆さんと気兼ねなく食事したり、飲みに行ける日が来るといいなと思います。

  • わが社の自慢ポイント

    毎年、社内向けに表彰式や重大な発表が行われる「感謝のつどい」があります。全社員が集まる大きなイベントで、シフト上、仕事が入っていて来られない社員には後日、記念品などが贈られます。昨年はコロナ禍で中止でしたが、社員が一堂に会する貴重な機会なのでいずれは参加してみたいです。長く勤めた社員には旅行のプレゼントがあり、希望者は勤続5年で沖縄、勤続10年でハワイに行くことができます。まずはめざせ!沖縄です。

経営陣へのインタビュー

共生社会の実現に向け、地域に貢献できるサービスを

代表取締役社長
佐藤 活嗣 さん

仙台市とその近郊で、幅広い介護サービスを展開するコスモスケア株式会社。佐藤社長は、東京での外資系IT企業のエンジニアを経て、家業を継ぐ形で介護ビジネスの世界に飛び込んだそう。「エンジニアとしてお客さまと直接触れ合う機会もなく、勤めていました。創業者である母が当社1号店のデイサービスセンターを開設することになり、手伝うよう言われたので見学すると、お客さまとの距離がすごく近くて。ちょっとしたお手伝いをしただけで『ありがとう』と言われたり、人との触れ合いが楽しく思えました。会社経営にも興味があったので、退社して、コスモスケアには設立2年目から携わっています」。
ご自身の強みも活かし、数年前からは積極的にITを事業に取り入れています。「スタッフの勤怠管理やお客さまの健康状態、介護保険関係の書類のデジタル化、施設内にはAIを使った高性能のセンサーカメラを設置するなどしています。限られた時間の中で事務処理や作業の負担が減り、本来、介護職が使わなければならない時間、純粋にお客さまの介護やケアのことを考えられる時間が増えました」と話します。
今後ますます進んでいく超高齢化社会。佐藤社長は「当社は地域密着型で介護事業を行ってきたので、今後も地域で一番信頼される拠点づくりを目指していきたいと思います。高齢者だけではなくて、障害のある方、子どもたちも含めた共生社会の実現に向けて、地域に貢献できるようなことを行っていきたいです」とまっすぐな視線で語ってくれました。
佐藤社長のもと、コスモスケアはそれぞれの地域で、たくさんの笑顔を咲かせていくことでしょう。

企業情報

所在地
宮城県仙台市泉区八乙女中央3丁目9-1
電話番号
022-347-3811
従業員数
375名
2022年度
新卒募集人数
10名
過去の採用実績
東北福祉大学・東北学院大学・東北文化学園大学・仙台白百合女子大学・石巻専修大学
公式
ホームページ
http://www.cosmoscare.jp

学生の私たちも取材に同行しました

01

学生時代と社会人とのギャップはなんですか?

学生時代は、教科書通りに、ある意味理想像が固まった状態で学びますが、実際の現場で働き始めると、一人ひとり、痛みの場所や性格が違うため、そこを見極めることが大切だと感じました。一人ひとりにあったケアをしていくことで、自然とホーム内の方々の笑顔を見ることができるので、大変ですがやりがいを感じられます!

02

仕事をしていて一番嬉しかったことはなんですか?

利用者の方から感謝の言葉や行動を受けた時です。笑顔で「ありがとう」と言っていただくと、自分がしたかった働き方ができていると感じます。実務の中で技術が身についていると実感する時も嬉しいです。

Interviewer

東北工業大学高澤 尚暉 さん

初めてのインタビューで、とても緊張していましたが、熊倉さんやホーム内の方々がとても優しく迎えてくださり、やりとげることができました。介護現場にもITが導入されている事に驚きました。春から通信系企業で働くので、様々な業種の方にIT化を進める手助けをして行きたいと思えました。

Interviewer

東北工業大学松峯 快成 さん

社会で活躍している先輩から、大学では学ぶことのできない貴重な話を聞くことができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。ITの最先端技術を導入したり、社員の教育制度を確立させ成長しようとしている姿やお話を聞き、地域に根付く介護も、最先端技術と教育、地域の方々との繋がりが大切なのだと知る機会になりました。