PERSON #46
お茶の井ヶ田株式会社
店舗開発部 喜久水庵東仙台本店 店長
梅澤 亮祐 さん
RYOSUKE UMEZAWA
尚絅学院大学卒業 2017年度入社
2021年度取材
支えてくださった
地域のみなさんに恩返しを
学生時代にアルバイトで経験した接客業に的を絞り、就活を行ったという梅澤さん。選んだのは、仙台で100年の歴史を持つ老舗でした。入社5年目で店長を任されている梅澤さんに、お仕事について伺いました。
この会社を選んだのは
なぜですか?
大学の先輩が「お茶の井ヶ田」で働いていて、話を聞いたときに会社の風通しのよさを感じたからです。「新入社員でもやる気があれば、意見を聞いてくれて、いろいろなことに挑戦させてくれる」と聞き、素敵だなと思いました。
どんなお仕事を
されていますか?
現在、喜久水庵東仙台本店の店長として、売り場づくり、売り上げの管理、パートやアルバイトのシフト管理などを行っています。
仕事のやりがいはどんなところに感じますか?
お客さまの求めていることをくみ取って提案し、それが受け入れられたり、感謝されるととてもうれしいです。再来店してくださったお客さまから「この前はありがとう」とおっしゃっていただくこともあり、接客業ならではのやりがいを感じています。また、弊社は昨年100周年を迎えた老舗です。これまで支えてくださった地域のみなさまに、今後さまざまな形で恩返ししていくことも、すごく楽しみですね。
最も心がけていることは何ですか?
お客さまに適切な提案ができるように、お客さまの話をしっかり聞くこと。言葉の端々からご希望を読み取ることを心がけています。
仕事で大変だと思うことは何ですか?
どうやったら売り上げを上げられるか、売り上げが落ちている飲食部門について、アフターコロナですぐに動けるようにするにはどうすればいいのかというのは常に考えていますが、特に大変だと思うことはないです。
目標を教えてください
2年前、山形店にいたときに、全国の「接客ロールプレイングコンテスト」に出させていただきました。これはショッピングセンター業界では“館の甲子園”ともいわれる、販売員が接客スキルを競う大会で、1万人の出場者から全国に駒を進めるのはわずか30人。当時のブロック長の指導のおかげで、私はその30人の中のひとりになることができました。私もいずれはブロック長という立場になって、全国に駒を進めるような人材を輩出したいと思っています。
学生時代に役立った経験はありますか?
アルバイトや部活ですね。人間関係もそれぞれの中で構築できるので、社会に出てから役立つと思います。
就活生にメッセージを
就活をしていると、どうしても落ちて悔しい思いをすることがあると思います。私自身は負けず嫌いなので「絶対にあの会社を見返す人材になってやる!」と思いながら就活時期を過ごしていました。このご時世でいろいろ大変だとは思いますが、負けないでほしいです。
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6:00
出勤
車通勤なのですが、渋滞が好きではないので、9:00始業のときも6:30には家を出ます。
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7:00
出社
職場についたら、本を読みます。売り場づくり、ポップづくりなど、仕事に役立ちそうな本を読むのが好きです。
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9:00
始業
前日の売り上げの確認をして内容を打ち込みます。そして店舗の中と外を掃除し、開店準備を行います。
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10:00
開店
お客さまがいらっしゃったときの接客にあたります。
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12:00
昼食
レストランのものを購入して休憩室で食べます。お気に入りは「スーラータンうどん」です。
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13:00
午後の仕事
ポップのアイデアをスタッフと共有して売り場づくりをしたり、接客を行います。
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18:00
終業
まっすぐ家に帰って、夕食を食べてシャワーを浴び、TVを見たりスマホをいじったりしながらまったり過ごします。
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23:30
就寝
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休みの日の過ごし方
学生時代からスニーカーが大好きで、コレクションしています。休みの日は、スニーカーの手入れをするほか、スニーカーからコーディネートを決めて街なかに買い物に行きます。
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わが社の自慢ポイント
コロナ前までではあるのですが、年に一度社員旅行がありました。新入社員でも参加でき、お酒の席でいろいろな人と打ち解けることができました。すごく楽しみにしていた企画だったので、早くまたみんなで行ける日がくればいいなと思っています。
創業100周年、
海外への販路拡大も視野に
代表取締役社長 井ヶ田 健一 さん
初売りの茶箱目当てに並ぶ長蛇の列、そして最近では超人気作品「呪術廻戦」の中で「喜久福」が紹介され、その名を全国区としている「お茶の井ヶ田」。仙台の茶舗といえば真っ先にその名が挙げられますが、創業は大正9年(1920)と、茶舗としては後発なのだとか。いかにして「お茶の井ヶ田」は、仙台を代表する企業となったのでしょうか。
井ケ田社長は「先代がソフトクリームやお菓子などの販売、飲食店の経営に早くから取り組み、法人化できたことが今日につながっているのだと思います。もっと遡ると、初代は当時とても珍しかったハーレーダビッドソンを買い付け、そのバイクに乗って行商してまわったそうです。そのほかにも被り物をつくるなど、後発なりにアイデアを絞って商いをしてきたようです」と話します。
2020年には創業100周年を迎えた「お茶の井ヶ田」。この先のビジネス展開について伺うと「ちょうど『呪術廻戦』でご紹介いただいたことで、全国のバイヤーさんからお問い合わせをいただいたり、コラボ商品を販売させていただきました。先日はシンガポールから1000箱のご注文もいただいたんですよ。アニメは海外でも人気ですので、これを足掛かりに今後は海外への販路拡大も目指していきたいと思っています。これまで培ってきたブランドイメージを大切にしながら、十店舗でのアナログな部分とECなどデジタルな部分とのバランスをとっていきたいです」と。
39歳という若き社長のもと、「お茶の井ヶ田」は、仙台を代表する企業としてこれからも発展し続けていくことでしょう。
- 所在地
- 仙台市青葉区大町2丁目7番23号
- 電話番号
- 022-239-0141(採用番号)
- 従業員数
- 200名
- 2022年度
新卒募集人数 - 1~5名
- 過去の採用実績
- 東北学院大学、尚絅学院大学、宮城大学、山形大学、東北福祉大学
- 公式
ホームページ - https://kikusuian.jp
会社を選ぶ際に重視した点は何ですか?
昔から地域とともに歩んできた「老舗」であり、そのような会社で働くことで、地域に恩返しができるところが良いのではないかと考えました。また、社内の「風通しの良さ」も会社を選ぶ際に重視した点です。新入社員でも意見を聞いてもらえる環境や、チャレンジさせてもらえる雰囲気があったことがこの会社で働くことを選ぶきっかけになりました。
仙台市の企業に就職して良かったところはどんなところでしょうか?
電車一本でどこにでも行ける便利さがありながら、人が多すぎない点が気に入っています。そういうところが仙台市は住みやすいなあと思います。また、仙台の人はみんな丁寧で温かみがあると思います。コンビニ一つでも対応が違うと感じます。
東北学院大学加藤 千聖 さん
梅澤さんの「求められるより先に動けたときにやりがいを感じる」というお話が特に印象に残りました。一手先を読んで行動する力は、働くうえで大きな武器になると感じました。私も、コロナ禍でできないことばかりに目を向けるのではなく、どうしたら上手くいくか前向きに考え、チャレンジできる社会人になりたいです。
東北学院大学長谷川 麻菜美 さん
地域とのつながりや、地域の活性化ということも大切にしていらっしゃるということが印象的でした。地元への貢献ができることも地元企業の魅力だと思いました。また、私は働くということに良いイメージを持っていなかったのですが、今回お話をお聞きし、仕事をすることのイメージが良い方向に変わりました。