PERSON #45
株式会社ゼンシン
アバンツァーレスポーツ・児童指導員
藤田 裕人 さん
YUTO FUJITA
富士大学卒業 2021年度入社
2021年度取材
生涯、子どもと関わる仕事を
続けていきたい
中学時代に恩師と出会ったことで、「子どもと関わる仕事をしたい」と考えるようになった藤田さん。
現在、発達障害を抱える子どもたちが通う「アバンツァーレスポーツ」で指導員として働く藤田さんに、お仕事について伺いました。
この会社を選んだのは
なぜですか?
もともとは教員を目指していて、学生時代にも障害についての勉強をしたり、障害を持つ子どもたちが通う学校に実習に行く機会がありました。就職活動では、子どもに関わる仕事を調べていく中で「放課後等デイサービス」があることを知り、関心を持ちました。特に「アバンツァーレスポーツ」は、サッカーを通して療育をするという部分に強い関心を持ちました。体験入社を経て入社したのですが、自分が思い描いていた通りにやりがいのある職場でした。
どんなお仕事を
されていますか?
放課後等デイサービスにやってくる子どもたちと一緒に遊んで、報告書を作成します。サッカーの時間は、コーチが別にいるので、子供たちと一緒にサッカーを楽しみます。
仕事のやりがいはどんなところに感じますか?
子どもは、大人に対して全力で向かってきます。その姿勢がすごく素敵だと思うし、僕自身は子どもたちと接することでエネルギーをもらっているんです。人と接するのは楽しいと思いますね。それに、ここでの経験はどんなことでも、自分が将来子育てをするときに役立つことばかりなので、そこも魅力ですね。
仕事で大変だと思うことは何ですか?
子どもと遊ぶのは大好きなので大変さは感じないのですが、その日の子どもたちの行動を文字に起こす事務作業が少し苦手です(笑)。これまで自分のフィーリングだけでやっていたことを文字に起こすということは、大学でも経験しなかったので、大変だなと感じることはあります。
目標を教えてください
僕は中学から大学までハンドボールをしていたのですが、中学の時の顧問の先生が教育者としても指導者としても素晴らしいということを中学生ながらに感じていました。そこから子どもに関わる仕事をしたいと思うようになって、今こうして夢の職場にいるわけです。この先もずっと、生涯子どもと関わる仕事ができたら…というのが目標。そうしたら、自分も元気なおじいちゃんになれるのではないかと思っています。
学生時代に役立った経験はありますか?
部活動の経験です。中学から大学まで、割とレベルの高い部活動に所属していたことが、会社に入ってからも役立っていると感じています。体育会系の部活は、挨拶に始まり、先輩、同期、後輩との接し方など、得るものが多いと思います。会社に入ってからの人間関係で苦労することはないのかな、と思います。
就活生にメッセージを
僕自身、仕事を探していて「仕事の種類ってこんなにたくさんあるんだ」と驚きました。自分がやってみたいこと、夢に少しでも近いものはいくらでもあると思うんです。だから、やりたいこと、夢をあきらめないで仕事探しを頑張ってほしいです。
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9:25
出勤
家が近いので、徒歩で通っています。
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9:30
始業・掃除
事務所や利用場所、トイレや水回りなどをみんなで分担してきれいにします。前日の子どもたちの行動に関する報告をまとめるなど、事務作業を行います。
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12:00
昼食
家に帰って食べます。
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13:00
午後始業
最初の1時間は事務作業を行い、14:00頃から子どもたちの送迎、子どもたちと一緒に遊びます。
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18:30
終業
夕食を食べて、その後は資格試験の勉強をしたり、YouTubeを見てリラックスします。
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22:00~1:00
就寝
疲れ具合によって寝る時間はバラバラです。
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休みの日の過ごし方
ラーメンを食べるのが好きなので、必ず食べに出かけます。昼食にラーメンを食べたら一度家に戻り、再び17:00頃に出かけてラーメンを食べに行きます。仙台はおいしいラーメン屋さんがいっぱいで、それも仙台で暮らすことの理由のひとつでした(笑)。個人的には、麺がおいしいお店が好きです。
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わが社の自慢ポイント
サッカーを通じた療育というのはほかにないサービスだと思いますし、団体スポーツを通じて人間性を育てるというのは大きな魅力だと思います。
障害を持つ人たちの成長に
寄与できる企業に
代表取締役社長 前田 忠嗣 さん
日本初のサッカーを通した療育を行う放課後デイサービス「アバンツァーレスポーツ」を運営する株式会社ゼンシン。その歴史は、前田社長の旺盛な独立心から始まりました。「子どものころからずっと社長になりたい、と思っていたんです(笑)。学生時代、学習塾の店舗開発のアルバイトをしていて、成績がよかったことからその会社の社員になりました。その後、26歳の年に自分で学習塾を起業。時を同じくして、日韓ワールドカップの予選が始まってサッカーが盛り上がってきていたので、サッカースクールを始めることになったんです」。
その後、学習塾を閉め、サッカースクールのサービスに特化します。そんな中、前田社長は障害を持つ方を雇用することになりました。「私の姉が視覚障害者で、視覚障害についての知識はありましたが、ほかの障害については無知でした。いろいろ勉強をしていく中で、発達障害について知り、自分のサッカースクールでカリキュラムをこなせない子どもたちの姿を思い出し、腑に落ちたんです。それで、サッカーを通じた療育を始めようと思いました」。
現在は、通常のサッカースクールに加え、宮城、山形、沖縄で放課後デイサービスを開所。多くの子どもたちを笑顔にしています。「将来は、現在行っている『サッカーを通じた子どもたちの社会性の発達の相関を求める研究』をもとに、世界で障害を持っている人たちの成長に寄与できるような教材を作りたいと考えています」。
仙台市四方よし企業(*)にも認定された株式会社ゼンシンは、5年後の株式上場、10年後の1000億円企業を目指し、これからの成長し続けていくことでしょう。
*日本で古くから唱えられてきた「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」の「三方よし」に、社員にとってより良い職場環境づくりに取り組む「働き手よし」を加えたものを、「四方よし」として啓もうしている仙台市の取り組み
- 所在地
- 仙台市青葉区水の森三丁目2-4-1-206号
- 電話番号
- 022-796-9941
- 従業員数
- 52名
- 2022年度
新卒募集人数 - 若干名
- 過去の採用実績
- 宮城教育大学、東北学院大学、東北福祉大学、仙台大学、東北文教大学短期大学部 他
- 公式
ホームページ - http://zenshin-tm.co.jp
入社して一番うれしかったことは何ですか?
基本毎日嬉しいことばかりです。子どもたちはエネルギーをくれるし、楽しいし。一番嬉しかったことは、入社した日のことです。体験入社以来、2ヶ月ぶりに子どもたちに会った時に「2ヶ月前ぶりだし名前は覚えてくれていないだろうな」と思ったので、子どもたちには改めて普通に自己紹介をしたんですよ。でも、「あ!藤田先生だ!」と、名前を覚えてくれていた子どもたちがいた時に、感慨深く思うところがありました。その日1日はテンション高く子どもたちと接しました。
尊敬する先輩と、その理由を教えてください。
入社してから1ヶ月だけ一緒に働いた、70歳近くの先生です。長年の経験から、子供たちの行動が予測できるんです。その先生が「今日はこの子はテンションが高いから、喧嘩になったら泣いてしまうかもしれないね」と言うと、いつも通り遊んでいるように見えたのに、本当に泣き出したことがありました。長年の経験から来るその目と、楽しそうに子どもと遊ぶ姿を見てこうなりたい、と思わせてくれたので、その方が尊敬する人ですね。
東北大学千葉 楓子 さん
子どもと関わる仕事がしたいという夢を叶え、現場で真摯に子どもに向き合っている藤田さんの姿勢に心を打たれました。