PERSON #03
株式会社 デザインココ
須藤 佳穂 さん
KAHO SUDO
デジタルアーツ仙台卒業 2017年入社
2018年度取材
自分の作ったものが、
世に出ていくのは楽しい
等身大フィギュアの制作で
大きな話題になった株式会社デザインココ。
ここで、CGクリエイターとしてアニメやマンガのキャラクターをフィギュアにするための、
CGデータを作る須藤さん。
地元仙台で「ファンの心を動かす仕事」をしていることについて、お話を伺いました。
この会社を
選んだのはなぜですか?
私は専門学校でCGを学んでいて、県内でそういう仕事ができないかと探していた時に、学校の先生が「こんな会社があるよ」と紹介してくれたんです。東京に出ることも一度は考えたのですが、地元の宮城・仙台で自分のしたい仕事ができるというのが何よりも魅力的だと思いました。
デザインココさんの魅力は
どんなところですか?
等身大スケールの大きなフィギュアを作っていたり、誰もが知っているようなキャラクターのフィギュアを作っていたりと、仙台にいながらにして大きな仕事ができることです。自分がイチから作ったものが世に出ていくのはすごく楽しいし、その商品を手にしている人やネット上で評価を得られているのを見ると「よしっ!」って嬉しくなっちゃいます(笑)。
現在、どんなお仕事を
されていますか?
3Dプリンタで出力する、キャラクターフィギュアのデータを作っています。アニメやマンガのキャラクターをCGで再現するんです。全体の中で「着物の帯だけ」というパーツごとに手分けして作業することもありますし、全体を手掛けることもあります。特に気を遣うのが顔で、顔だけで一日時間を費やすこともあるんですよ。
仙台で仕事をすることの
メリットは?
やはり自分の出身地ですし、学生時代の友人がいるのが一番です。休みの日に、専門学校時代の友人と出かけると、とてもリフレッシュできますね。
この職場でかなえたいことは何ですか?
まだまだ私は仕事のスピードが足りないので、そこを改善したいと思っています。あとは、割とメインのキャラクターよりも脇役のほうが好きなので、そういうキャラクターを作ってみたいです。
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8:40
出勤
朝はだいたい7時半に起きます。通勤は電車です。
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9:00
出社
その日にやることを上司に確認し、データ作成の作業に取り掛かります。
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13:00
帰社
外食することが多いです。DTP※やCG、部署を問わず、職場の仲間と出かけることもあります。
※Desk Top Publishing(デスクトップパブリッシング)の略。パソコンでデータを作成し、印刷物にすること
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14:00
作業
午前中の続きに取り掛かります。PCで作業したり、3Dプリンタで作業したりと様々です。
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19:30
終業
まっすぐ家に帰ることがほとんどです。
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21:00
夕食
夕食が終わったら、TVを見たり、本を読んだりしてのんびり過ごします。就寝は、毎日24時頃です。
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休みの日の過ごし方
家でのんびり寛ぐ日もあれば、専門学校時代の友人と出かけることもあります。友達とは、仙台の街なかでぶらぶらすることが多いですね。
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わが社の自慢ポイント
仙台にいながら
世界とつながる仕事を
アシスタントディレクター 大場 春香 さん
もともとは、グラフィックデザインの会社として、登米市で創業したという株式会社デザインココ。看板製作などを請け負う中で、「集まった人材が、それぞれ得意なことをやっていくうちに、今の事業形態になりました」と話すのは、アシスタントディレクターの大場さん。現在は、拠点を仙台に移し、CGモデラー、CAD設計士、グラフィックデザイナーなどのデジタル職人と造形師、メカニックなどのアナログ職人が集まり、3Dプリンタを使用したフィギュア原型づくりをはじめとするものづくりに取り組んでいます。2018年には内閣府大臣表彰の「第7回 ものづくり日本大賞」製造・生産プロセス部門で特別賞も受賞しました。 「集英社や講談社といった大手出版社をはじめ、バンダイなどの大手玩具メーカーとのお取引をいただいていますので、仙台にいながらにしてアニメやマンガなどキラーコンテンツの仕事ができるのが弊社の大きな特徴です。未経験者も採用していますので、経験者との差を埋めるだけの熱意をもっている方は、ぜひ!」とPRされていました。
ものづくりが好きな仲間が集まったデザインココは、この東北から高い技術力を世界に発信し続けていきます。
- 所在地
- 宮城県仙台市青葉区一番町1-12-2 星光堂ビル2F
- 電話番号
- 022-227-2921
- 従業員数
- 55名
- 2019年度
新卒募集人数 - 4~5名
- 過去の採用実績
- 秋田公立美術大学・岩手大学・山形大学・東京学芸大学・国立中興大学(台湾)他
- 公式
ホームページ - http://dcoco.info/
東北大学斎田 涼裕 さん
まず、こんなにすごい会社が仙台にあったことに驚きました。また、社長が東北にこだわりを持って会社を経営しているのが素敵だなと思いました。この東北から世界に向けてがんばっている人がいるかと思うと、うれしくなりました。
東北大学伊藤 優宏 さん
僕は文系なので、これまでものづくりには縁がありませんでした。でも今回、目を輝かせて仕事のお話をする須藤さんにお会いして、ものづくりの良さを感じることができました。自分で作ったものが世に出ていく仕事って、すごいですね。