PERSON #90
宮城第一信用金庫
本店営業部 仙台中央エリア 渉外担当
佐藤 李久 さん
RIKU SATO
明治大学卒業 2022年入庫
2025年度取材
「歩く窓口」として丁寧な接客を心がけています
大学時代を東京で過ごし、地元宮城・仙台のよさを再認識したという佐藤さん。「地元に戻って貢献したい」と地域密着型の金融機関である信用金庫に就職しました。入庫4年目の佐藤さんが担当する渉外業務について伺いました。
この業界・信用金庫を選んだ理由は?
就活では社会貢献性の高い業界に重点を置き、金融や不動産など幅広く受けました。中でも、経済的に地域の生活を支える金融機関が自分にとって一番社会貢献性が高いと考えました。高校の先輩が当庫で働いており、相談した際に採用の話を聞いて受験。東京の企業からも内定を頂きましたが、地元で貢献したい思いが強く、地域密着型の金融機関である当庫を選びました。
Uターンを決めた理由は?
大学に入学する前や入ってからは東京で就職しようと思っていました。でも、4年生になって、いざ就活するタイミングで、自分の住み慣れた宮城で就活していきたいと思い、宮城中心でいろいろと受けました。東京の企業の面接も一応受けましたが、面接の練習のようなつもりでした。
現在の仕事内容と心掛けていることを教えてください
入庫4年目で、渉外担当をしています。2025年3月に新設されたグループ「仙台中央エリア」に属し、青葉区米ケ袋から柏木界隈をバイクで回っています。「歩く窓口」としてお客さまの元に伺って、預金や両替、融資のご提案などを行っています。融資のご提案などを円滑に進めるためには、まず、お客さまの信頼を得なければならないと考えています。何事にも丁寧に対応するよう心がけています。
実際に働き始めて、想像と違ったところはありますか?
最初は、渉外の仕事が直接お客様の元に足を運ぶというイメージがなく、窓口に来たお客さまの対応がメインだと思っていたので、外回りは新鮮でした。話には少し聞いていましたが、実際にはこんな感じなのかとやってみて思いました。
仕事のやりがいはどんなところに感じますか?
お客さまから話を伺う中で、資金が必要なタイミングやニーズを把握し、ライフプランニングに合わせた融資をご提案できるよう、常に心がけています。書類作成や手続きが細かいので、慎重に作業を進めていった上で、融資が決まってお客さまから「ありがとう」「助かりました」という言葉をいただいた時はとてもうれしいです。
仕事で大変だと思うことはどんなことですか?
渉外担当となって2年目になりますが、外回りはバイクに乗ってお客さまの元に向かうので、梅雨、酷暑や路面が凍結する時期は厳しいですね。暑さや寒さにかなり慣れてきましたが、対処する方法がなく、気合いで乗り切っています。
今後の目標を教えてください
金融業務に必要なスキルとして、ファイナンシャルプランナーなどの資格取得を目指しています。融資を進める上で不動産関係の知識も重要なので、将来的には宅地建物取引士の資格も取りたいと思っています。お客さまから一番の信頼を得て、地域に根差した経済活動に貢献していきたいです。
学生時代の経験が役立ったことはありますか?
アルバイトはスーパーで、荷物の仕分けを行ったりしました。はじめはわからないことが多かったですが、業務の進め方、先輩(上司)との関わり方やお客さまへの接し方を自然と学ぶことができ、今の仕事に活きています。どんなことでもいいので、学生のうちにバイトを経験しておいたほうがいいです。
就活生にメッセージをお願いします
就活を始めたのが大学4年の春と、かなり遅めでした。教員免許取得のために教職課程を取っていて、同時期に教育実習も受けなければならなかったので、企業の入社試験と重なって大変でした。後になればなるほど、複数の企業で面接が重なってくるので、就活はできるだけ早めにスタートした方がいいです。業界や業種について分からないことも多くありますが、私の場合は「地元企業」「社会貢献性の高さ」という軸で就職先を選びました。自分の軸を大切にして進めていけば、納得のいく選択ができるのではないかと思います。
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6:30
起床
毎朝、ランニングをしてシャワーを浴びた後、朝食をとります。実家暮らしなので、朝ごはんは母が作ってくれて、ありがたいです。身支度を整えてから、職場まではバスで向かいます。
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8:30
出勤
両替を依頼された際の現金や融資をご提案する際のパンフレットなど、お客さまの元へ向かう準備をします。朝礼やミーティングに参加して、当日の業務確認を行います。
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9:00
午前の業務
お客さまを訪問して、集金や融資のご提案などを行います。バイクで移動しながら、一日15件ほど回ります。
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12:00
昼食
コンビニで購入して、出先で済ませることが多いです。必ず買うのは(筋肉作りに効果的な)サラダチキンです(笑)。昼休みに職場に戻った時は同じ部署の方と食べることもあります。
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13:00
午後の業務
午前に引き続き、お客さまを訪問します。職場に戻った後はお預かりした現金の精査や書類作成など事務処理を行います。
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17:20
退勤
まっすぐ家に帰ることが多いです。
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18:00
帰宅
夕食をとった後、結構時間に余裕があるので、月・水・金曜は筋トレをしています。それ以外はゆっくりと過ごしたり、資格取得に向けて勉強したりしています。
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22:00
就寝
健康的な生活を送りたいので、早めに寝ます。
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休みの日の過ごし方
中学から始めた重量挙げは高校、大学でウエイトリフティング部に所属して競技活動を行い、私にとって欠かせないものです。たまに母校(宮城県立柴田高校)に行って練習を続けていて、今でも130kgは持ち上げられます。友だちと飲みにいくこともあり、最近はダーツにはまっています。的の得点エリアに少しずつ入るようになってきて、楽しいです。
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わが社の自慢ポイント
職場での風通しのよさです。業務を進めていく上で、わからないことや困ったことがあれば、上司にすぐに相談できる環境が整っているので、不安なく仕事ができています。各部署内では歓送迎会や忘年会が開かれていますが、仙台中央エリアが発足された時には決起大会が開かれ、食事会などを通して結束を深めました。
地域で生活し、事業を営む人々を支援
専務理事 佐久間 弘泰 さん
「みやしん」の愛称で知られ、仙台市を中心に10市6郡の営業エリアで全13店舗展開している「宮城第一信用金庫」。私たちの生活に欠かせない金融機関として、銀行と変わらぬ業務を行っていますが、銀行との違いについて、佐久間さんは「中小企業専門という位置づけで、お金の貸し出しは個人と中小企業に限られます。営業エリアも限られているので、地域の中で資金を循環させる役割を持っています。首都圏からのアクセスが良い仙台エリアは経済圏としての魅力や将来性がまだまだあると考えています。より一層、事業者支援に力をいれて、地域の困りごとを解決するお手伝いをしていきます」と話してくれました。
中小企業の発展と地域住民の生活を豊かにするために設立された宮城第一信用金庫は、2026年に創立75周年を迎え、同年度内には新たな「本店ビル」の運用開始予定です。今後、求める人材として、佐久間さんは「窓口でも渉外でもFace to Faceが基本なので、人とかかわることに積極的な方やお客さまの話がよく聞ける方が向いています。事前研修やその後の教育カリキュラムが充実していますので、入庫前に有資格等の心配をされる必要はないです。働くことの意味や目的意識を持って活動していけば、十分対応できます」と語ってくれました。
- 所在地
- 仙台市若林区清水小路6番地の1
- 電話番号
- 022-221-2175
- 従業員数
- 132名
- 2026年度新卒募集人数
- 10名
- 過去の採用実績
- 令和7年8名 令和6年8名 令和5年9名
東京の大学から地元の仙台へ、就職活動はどのようにしていましたか?
軸である「社会貢献性の高い仕事」をブラさずに、金融や不動産、商社など他業種にわたって就活をしていました。
大学生の間は東京で住んでいましたが、就活をしていく中で、やはり住み慣れた仙台で働きたいという思いが強くなりました。
東京にいながら宮城県での就職活動は大変でしたが、教職課程も履修していたのでその教育実習のタイミング(4年生の4~5月)に合わせて現地で就活をしていました。
入社してからギャップが大きく大変だったことを教えてください。
この暑さですね。(笑)
今、渉外担当としてバイクで外回りをしているのですが気候が厳しくて大変です。
入社前の段階で外回りはあると聞いていたのですがこんなに外に出るとは思っていなくて…
中学生の頃から大学までずっと重量挙げの選手として練習をしていたので、その時に培った気合いで乗り越えています。
最近は回り方もだんだんわかってきて、一日で訪問できる件数も増えてきたので、成長を感じています。
東北大学阿部 弥琴 さん

宮城第一信用金庫さんのビジネスモデルの地域貢献性の高さに驚きました。地域の個人・中小企業に支援をするということは、地域の方から集めたお金を地域のために使う企業に預け、それを地域外に出すことなく地域に還元してもらうということ。佐藤さんが東京から仙台へ戻ってこられた魅力がそこにはあるなと感じました。
