PERSON #89

今野印刷株式会社

営業部プランニングアドバイザー

岡部 未悠 さん

MIU OKABE

山形大学 2024年入社

2025年度取材

お客さまに真摯に対応することを忘れずに、貢献していきたい

就職活動で「自分のやりたいこと」を自問自答し、「好きなものがギュッと詰まっていた」という、今野印刷株式会社に就職した岡部さん。「変わらないのは、変わり続ける姿勢」を行動指針とする、創業110余年の老舗で働く岡部さんにお仕事について伺いました。

01

この業界・会社を選んだ理由は?

学生時代から手紙や交換日記をしたり、文房具を集めたりするのが好きで、印刷物や紙に魅力を感じていたため、印刷業界を志望しました。
その中でも今野印刷を選んだのは、自身の「好き」という思いが活かせると感じたからです。活版印刷のグリーティングカードブランド「tegami」のデザイン企画や、自社タウン誌「仙台っこ」の編集に携わることで、文房具や印刷に関わる仕事ができる点に魅力を感じました。
また、自分の意思を尊重し、裁量を持って働ける会社の雰囲気に惹かれたことも理由です。

02

仙台で働こうと思った理由は?

私の地元が名取市で宮城が好きなので、地元で働きたいと思っていました。

03

現在の仕事内容と心がけていることを教えて下さい

現在、営業として、印刷物の企画提案や飲食店の店頭幕制作に携わっています。また、自社の文房具企画(グリーティングカード、ポチ袋など)にも関わっています。その他にも、イベント運営や司会業務も担当しており、牛の品評会のようなユニークな経験もさせてもらうなど、様々な知識を学んでいます。
仕事で心がけていることは、積極的に先輩や社内の人に話を聞きにいくことです。まだ知識や経験が足りないと感じるため、自分の言語化能力不足で認識のずれが生じた場合も、素直に話を聞くことを大切にしています。

04

仕事のやりがいはどんなところに感じますか?

営業としてお仕事をいただく時、お客さまからのオーダーは、サイズはこう、雰囲気は「いろんな人が注目するように」とか、漠然としたアイデアベースのことが多いんです。それをどう落とし込んで形にしようかと考えながら作ったものをお見せしたときに「こういうのが作りたかったんだよね」と、お客さまのイメージを形にできたときにやりがいを感じます。自分の意見を尊重してもらい、仕事ができることにやりがいを感じますし、責任ある仕事だなと思うことも多いです。

05

仕事で大変だと思うことは何ですか?

お客さまとのやり取りの中で「思っていたものと違う」と言われてしまうこともあります。こちらから伝えたと思っていたことがきちんと伝わっていないことがあるんです。そうした意見の相違が生まれてしまったときはだいぶ苦労しますが、そういうトラブルが起きた時にはすぐ上司に相談して、対応策を聞くようにしています。

06

今後の目標を教えてください。

私は餃子が好きなのですが(笑)、飲食店さまの売り上げに貢献できるような施策を考えられたらと思っています。営業先としてはまだ1社しか担当の飲食店さまはないんですけれども、そこで培った技術やノウハウをもっとたくさんの企業さまにも展開していきたい。お客さまに真摯に対応することを忘れずに、貢献していきたいと思います。

07

就活のエピソードを教えてください。

大学では教育学部に所属していたため、当初は教育業界やコンサルティング業界の説明会に参加していました。就職情報サイトや大学の就職支援センターを活用して情報収集や進路相談をしていました。
就職活動で大変だったのは、なかなか就職先が決まらず、「本当に何がしたいのか」と自問自答を繰り返したことです。しかし、人に何かを伝える仕事がしたいという軸は変わらず、その対象を限定せず、幅広い人々と関われる仕事がしたいという思いに気づきました。その結果、様々な業種や人々と関われる今の会社に巡り会うことができ、乗り越えることができました。

08

学生時代に役立った経験はありますか?

大学時代にPowerPointやExcelの資料を作成する機会があり、スキルを学んだことが今とても役に立っています。また、音楽サークルでギターをやっていたんですけれども、偶然ですが社内に音楽好きな社員が結構多く、共通の音楽の話でコミュニケーションがとれるようになったのはとてもよかったなと思っています。
アルバイトの経験も活かせていると思います。本が好きだったこともあり図書館でアルバイトしていました。それが、憧れていた本づくりにつながっていたり、飲食店でのアルバイトでは、いろいろなお客さまに合わせた接客を経験して、営業としての対応力につながっていると思います。

09

就活生にメッセージをお願いします。

就職活動は大変でしたが、でも自分を見つめるいい機会だなとも思いました。今野印刷は本当にたくさんの業界に携われるので、「こういう世界もあるんだ」という新しい発見がたくさんある会社です。また、すごく優しい社員の方がたくさんいるので、何かあれば助けていただくことができるのも強みだと思います。今野印刷はいろんな知識が身についてすごく成長できる環境だと思います。

ある日のお仕事スケジュール

  • 7:30

    起床

    起きたら20分くらいで身支度を済ませ、7:50頃にはもう家を出ます。実家住まいで、家からは車で出勤します。

  • 8:45

    出社

    通勤は車で40分くらい。車では音楽を聴いています。

  • 9:00

    始業

    9:00~10:00の間に、メールチェックや前日までにいただいていたご依頼のお見積作成やメール作成を行います。10:00以降はその日お打合せに行くお客さまへの資料作成などの準備をします

  • 12:00

    昼食

    お打合せから会社に戻ってこられるときは、六丁の目の仙台印刷工業団地にある、リニューアルした六丁の目食堂byジーバーFOOD(※)で食べたり、コンビニで買ってきて食べたりしています。営業なので出先で食べることもありますが、同期が1人いて、後輩も2人いるので月イチくらいで一緒に食べに行くこともあります。食事の後は、朝ドラの再放送を見たり本を読んだりして過ごしたりしています。朝ドラは大好きで、見ると元気が出ます。

    ※印刷工業団地の福利厚生食堂。2025.2月リニューアル

  • 13:00

    午後の業務

    16:00くらいまでは営業先を回っていることが多いです。会社に戻ってきたらお客さまからご依頼されたお見積りを作成したり提案書を作成したりします。

  • 19:00

    退勤

    19:00くらいに退勤。今はゲームセンターでクレーンゲームをするのにはまっていて、名掛丁のゲームセンターに寄って、クレーンゲームをやったりゾンビゲームを楽しんだりしています。餃子が好きなので、餃子の食品サンプルを取ったりします(笑)。バッティングセンターに行くこともありますね。

  • 24:00

    就寝

    動画を見たり、本を読んだりして過ごすことが多いです。

  • 休みの日の過ごし方

    楽器屋さんに行ったり、古本屋さんに行ったりすることが多いです。戦争の話など歴史ものの本や、ポーランドも好きなのでポーランドの歴史の本などを読んだりします。こちらは私が餃子を食べている写真です。餃子が好きなので、週末はよく餃子のお店を食べ歩いています。

  • わが社の自慢ポイント

    私が感じている自慢ポイントは、お客さまに「これできる?」と聞かれたときに、「できない」と返さないところです。
    また、こちらはテキンの活版印刷機の写真です。宮城県でも、テキンの活版印刷機を保有している会社は少なく、歴史的に貴重な資料として保管してあります。こちらを使って、大手文具店や仙台市主催のイベントなどでも、活版印刷体験を行なっており、小さい子から大人まで興味を持って楽しんでいただける、自慢の印刷機です!

経営陣へのインタビュー

不断の変化をやってきたからこそ、今の姿がある

代表取締役
橋浦 隆一 さん

仙台のまちに根ざした創業110余年の今野印刷株式会社。「変わらないのは、変わり続ける姿勢」を行動指針に、紙・ウェブ・動画コンテンツの連携はもちろんのこと、「印刷」の周辺業務を担うBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業やDXを活用した地域活性化プロジェクトへの参画、さらに将来を見据えたM&Aも積極的に展開しています。
「創業100年のベンチャー企業」をキャッチフレーズとして掲げる今野印刷を率いる橋浦社長は、かつて東京で経済エコノミストとして活躍し、その後キャリアチェンジした経験を持ちます。
橋浦社長は「老舗企業というと、古臭いイメージを持つ方もいると思いますが、そもそもなぜ100年続いているのかということ。100年間同じ姿であれば、当然、今のうちの会社はないわけで、100年間、不断の変化ということをやってきたからこその今の姿があるんです。今の印刷ビジネス自体が、ビジネスモデルを変革することを求められていて、うちでいうとクライアントのある一部業務をまるごと請け負うBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業が一番の売り上げがあるんですよ」と、教えてくれました。
今野印刷で求める人物像を伺うと「自分で考えられるっていうことが一番大事」と話し、「就職偏差値とかの尺度に頼りたい人たちが多い中で、就職偏差値が高いと言われる会社にあなたが入ることは幸せなの?と問いたい。どこに入るかにこだわりすぎるよりも、自分がどこまで頑張れるかをちゃんとイメージしながら、自分が最高に頑張れるところを探してほしい」と就活生へのエールを送ってくれました。
経済を見立ててきた経験から印刷業界の未来を見据え、“変わり続ける老舗企業”を率いる橋浦社長。これからの今野印刷の変化に注目です。

企業情報

所在地
宮城県仙台市若林区六丁の目西町2番10号
電話番号
022-288-6123
従業員数
50名
2026年度新卒募集人数
2~3名
過去の採用実績
東北大学 山形大学 秋田大学 宮城大学 東北学院大学他
公式ホームページ
https://www.konp.co.jp/

学生の私たちも取材に同行しました

01

お客様の納得のいくデザインを考えるためにしていることはありますか?

もともとパンフレットやチラシなど紙媒体のデザインを見ることが好きで、その習慣から現在も多様なデザインに触れて学び続けています。お客様のアイディアをベースにデザインを考える際には、イメージのすり合わせを特に大切にしており、その過程を丁寧に積み重ねることで完成に近づけていきます。出来上がった瞬間には大きなやりがいと達成感を感じています。

02

休日の過ごし方や趣味について教えてください。

UFOキャッチャーをするのがとても好きで、気分転換や休日の楽しみとしてよく遊んでいます。特に仙台駅前のゲームセンターにはよく立ち寄ったり、仕事終わりにふらっと立ち寄って挑戦することもあります。景品を取れたときの達成感やワクワク感が心地よく、日々の疲れをリフレッシュさせてくれる大切な趣味のひとつになっています。お仕事に集中するためにも趣味の時間が取れることも大切だと感じています。

Interviewer

宮城大学工藤 初寧 さん

今回の取材を通じて、自分の「好き」をそのまま仕事に結びつけられることの素晴らしさをあらためて実感しました。働く場所や外的な要素にとらわれるのではなく、自分自身がどれだけ努力を重ね、挑戦を続けていけるかを常に意識しながら、本物の価値ある体験を積み重ねていきたいと強く感じました。仙台で働くことについての魅力を今野印刷様の取材を通して身近に感じることができました。