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PERSON #05

仙台味噌醤油株式会社

製造部生産管理課 製造計画 主任

佐々木 史乃 さん

SHINO SASAKI

山形大学卒業 2008年入社

2018年度取材

母として、技術者として、
充実した日々を過ごしています

学生時代に微生物を研究していたことから、
「微生物に関わる仕事がしたい!」と、
仙台味噌醤油株式会社に就職した佐々木史乃さん。
2人の子どもをもつ母でありながら、宮城県では
女性で2人目となるみそ製造技能士1級資格をも
取得し、味噌と向き合う日々を送っている
佐々木さんにお話を伺いました。

01

この会社を
選んだのはなぜですか?

大学と大学院で微生物について学んでいました。就職は、地元の宮城県に戻りたいと考えていましたので、県内で微生物に関係のある仕事を探し、この会社を見つけました。ちょうど、研究に携わる人材を募集していたんです。

02

それは、どのような内容の
お仕事だったのですか?

これまで職人の勘や慣例に頼ることが多かった味噌づくりについて、きちんとデータ化することが求められる内容でした。何日で酵母がどのような状態になるのか…など数字で味噌づくりを表すことに取り組みました。

03

2人のお子さんを持つお母さんでもいらっしゃいますが、
子育てしながらのお仕事はいかがですか?

実は会社にとって、私が育休取得の第一号だったんです。それもあって、会社には私の意見も聞いてもらいながら、お互い手探りな感じもありました(笑)。2人目は、育休明けまでに保育園に入ることができなかったため、在宅勤務という形を取らせてくれました。とても柔軟に対応してくれるので、女性にとっては働きやすい職場環境だと思います。

04

どんなお仕事を
されていますか?

味噌の発酵管理を行っています。味噌は、仕込めば勝手にできるというものではないんですね。サンプルを取りながら、発酵の度合いを見て、出荷のタイミングなどを計るんです。大変な部分もありますけれど、その分やりがいもありますよ。

05

今後の目標は何ですか?

弊社にとってのベストな味噌、「これだ!」というものを確立したいです。そういう味噌がどうやったらできるのか、化学的に探究していけたらと思っています。

06

就活生にアドバイスを

私は、就活に苦労した世代なんです。味噌は、大学で研究していた微生物とはまた違うジャンルではありましたが、入社し、実際に仕事をしていく中で、とてもやりがいを感じることができました。入りたい企業がある方は、その目標に向かって就活をすることもひとつだとは思いますが、まだ明確な目標や目指す企業がない方は、入った環境でやりがいを見つけることも大切だと思います。今までの自分にこだわりすぎない、いい就活をしてください。

ある日のお仕事スケジュール

  • 5:30

    起床

    お弁当や朝食を作ったり、子どもの身支度をしたり、とにかく忙しいです。

  • 7:45

    出勤

    子どもを保育所に送ってから会社に向かいます。車通勤です。

  • 8:30

    始業

    味噌を充填する前には処理が必要です。処理待ちの味噌がきちんと出荷できる状態か、発酵具合をデータで確認します。

  • 12:00

    お昼

    自分で作ってきたお弁当を食べます。

  • 13:00

    作業開始

    資料の作成、発酵過程の再確認、データ入力などを行います。

  • 17:30

    終業

    保育園にお迎えに行きます。帰宅後は、主人が夕食を作ってくれている間に掃除や洗濯などの家事を行います。

  • 23:00

    就寝

    子どもたちを寝かしつけながら、早く寝てしまうこともあります。

  • 休みの日の過ごし方

    子どもたちと家の庭で遊んだり、近所を散歩したり。遠くへは出かけずとも、楽しく過ごします。また、共働きなので、日常の生活用品の買い出しも休日には必ず行います。

  • わが社の自慢ポイント

経営陣へのインタビュー

皆さまに愛される
味噌づくりを目指します

専務取締役
佐々木 祐一郎 さん

伊達政宗公が奨励し、江戸でも重宝されてきた仙台味噌。400年以上の歴史を誇る伝統の味を今に伝えるのが、「ジョウセン」で知られる仙台味噌醤油株式会社です。もともと仙台市内で味噌醤油を作っていたいくつかの味噌蔵が「よりよい味噌をお客さまに届けよう」という目的のもと、1919年に設立されました。 「弊社では、年間3,000~4,000トンの味噌を作っています。味噌は地域性の高い食品です。主なお客さまは宮城県の方々ですが、来年は会社設立から100年になりますので、より多くのお客さまに仙台味噌を知っていただくためにがんばりたいですね」と話すのは、佐々木専務。 かつては、職人の勘に頼ることが多かった味噌づくりですが、現在では厳格な衛生管理のもと、オートメーション化が進んでいます。それでも、「味噌は生き物です。豆の質や温度、湿度などで、均一にいかないのが味噌づくりの難しいところ。いいものをどれだけ安定して作れるかが課題です」と教えてくれました。 今後は、世界中で味噌の普及を目指していきたいと話す佐々木専務。「世界的に環境が著しく変わっていく中で、柔軟に仕事に取り組んでいく姿勢が求められます。これから社会で活躍する学生の皆さんには、コミュニケーションを取りながら、チームワークを大切にできる資質が求められるでしょう。私たちと一緒に成長したいと思う方は、ぜひお問い合わせください」。 仙台の伝統食で世界へ―。ジョウセンの挑戦はまだまだ続きます。

企業情報

所在地
宮城県仙台市若林区古城1-5-1
電話番号
022-286-3151
従業員数
40名
2019年度
新卒募集人数
若干名
過去の採用実績
山形大学・東京農業大学・石巻専修大学・東北学院大学・流通経済大学 他
公式
ホームページ
http://www.sendaimiso.co.jp

学生の私たちも取材に同行しました

Interviewer

東北大学石井 有紀 さん

機械で作られている味噌は、すべて均一にできると思っていたので、「味噌の味を保つことが難しい」というのが意外でした。佐々木さんは、お仕事と子育てをきちんと両立していて、すごくカッコいいと思いました。私もそんな風に仕事がしたいです。