INTERVIEW #04
インタビュー
INTERVIEW #04
インタビュー
介護業界から建築業界へ。家族のライフステージを見据えた仙台での暮らし。
- 社名
- 株式会社北洲
- 氏名
- 佐藤 諒太さん
東北福祉大学総合福祉学科を卒業した後、介護事業所を運営する会社に4年間勤務した佐藤さん。結婚を機に将来について見つめ直し、ご夫婦ともに東北出身だったこともあり、Uターンを決意しました。さまざまな介護現場を見てきたことで「終の住処」について考えるようになったという佐藤さんは、住宅事業における建設業経理の立場から、長く住み続けられる家造りに関わることにやりがいを感じています。
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Q1. 移住・転職をしようと思ったきっかけは何ですか?
転職しようと考え始めたのは2023年の春頃からです。当時住んでいた横浜の家賃相場が高かったことが要因の一つで、子どもが生まれてライフステージが変わったとき、収入に対して高すぎる家賃を支払いながら理想の暮らしが実現できるのか?と不安を覚えるようになっていました。
もう一つの理由は、仕事内容が自分のやりたいことと少しずれてしまっていたことです。私は当時、デイサービスや老人ホームなど介護施設の運営を行う会社に勤務していましたが、やりがいを感じていた経理から購買部へ異動することになりました。経理という仕事が好きで、これまで培ってきたスキルを生かしたいという気持ちが強かったので、妻とも相談し、転職活動に踏み切ることにしたのです。 -
Q2. 東北地方に戻ろうと思った理由は?
私も妻も東北出身だからです。転職先を検討する際、勤務地はなるべく住み慣れた場所がいい、と思っていました。子どもが生まれたときのことや親に何かあったときのことを考えると、実家が近い方がなにかと安心ですからね。お互い社会人サークルに参加するほどバスケットボールが好きだったので、プロバスケットボールチームがあるという点でも仙台近郊は魅力でした。
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Q3. 現在の会社を選んだのはなぜですか?
会社選びで重視したのは自分の経理に関するスキルを生かしキャリアアップできること、関東と同様の給与水準で賃金上昇が見込めるしっかりとした人事制度があることでした。弊社に惹かれた一番の理由は「雪と寒さに強く健康で快適」「時を経て、なお、美しい Good aging」というお客様の健康と住まいを大切に価値が長続きする住宅造りをめざしているという企業理念そのものでした。介護業界で勤務していると、利用者様の「死」に直面する機会が多くあります。現場スタッフほどではないかもしれませんが、自分の家ではなく施設で最期を迎える方を見ると、利用者様にとってそれは本当に幸せなことだったのか?と考えることもありました。「終の住処」で最期を迎えられることが人間としての理想なのではないか、と考えていた私にとって、「健康で長く住み続けられる家」をめざす当社がとても魅力的だったのです。
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Q4. 現在の仕事の内容を教えてください。
弊社は住宅、リフォーム、建設‧資材の3つの事業を柱とし、宮城‧岩手を中心に拠点を展開しています。私は現在、財務課に所属し、主に請求書などの数字の取りまとめや、BPO(ビジネス‧ プロセス‧アウトソーシング)の管理業務などを行っています。経理の仕事は前職で培った知識や経験を生かせる部分もありますが、建築業界の経理は介護業界と比べて扱う金額が大きく、見たことのない入金額に戸惑いを覚えることもあります。また、企業からの入金か、個人からの入金かによって、金額の大きさや処理の仕方が異なるという点でも前職との違いを感じました。財務課では、各拠点の経理面のサポートも重要な仕事の一つとなっています。現在は入社したばかりなので本社での内勤が多いですが、ゆくゆくは各拠点に赴き、現地スタッフをサポートする機会が増えてくると思っています。
やりたいことに向き合えないもどかしさを感じながら転職を決める半年くらい前までいた部署で、現場の発注情報を可視化するシステムの導入に携わっていた佐藤さん。DX化によって現場の経理業務の負担を大幅に減らすことに成功し、やりがいを感じていたものの、その後すぐに別の部署に異動になり、仕事に物足りなさを感じるようになってしまったといいます。
やりたいことに向き合えないもどかしさ
転職を決める半年くらい前までいた部署で、現場の発注情報を可視化するシステムの導入に携わっていた佐藤さん。DX化によって現場の経理業務の負担を大幅に減らすことに成功し、やりがいを感じていたものの、その後すぐに別の部署に異動になり、仕事に物足りなさを感じるようになってしまったといいます。
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Q5. 転職が決まってから移住するにあたってどのような準備をしましたか?
2023年12月頃に内定をいただき、財務課への配属が決まったため、まずは「建設業経理」について勉強を重ねました。教科書と現実は違いますしイレギュラーなことも多々起こり、入社後はトライアンドエラーの繰り返しです。また会社理解を深めるためにホームページを読み込んだり、実際に住宅展示場に赴き、どのような客層の方々にどのような想いで向き合っているのか、社員の皆さんの応対などを見ながら学んでいます。
住宅選びでは仙台市内での就職が決まっていた妻の意向も聞き、お互いの会社が近いところを探しました。妻は新築にこだわっていて、現在は条件の合う富谷市内の2LDKのアパートで暮らしています。 -
Q6. 神奈川から仙台への移住にはどれくらいの費用がかかりましたか?
引越し費用は約20万円、引越し後の敷金・礼金など初期費用が大体30万円で、全部で50万円くらいだったと思います。家具は以前のものをそのまま使っているので、特に新しくそろえるということはしませんでした。
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Q7. 移住にあたって活用した制度は何ですか?
引っ越しをするにあたって何か支援制度のようなものがないかと調べたとき、仙台市が実施している「移住支援金制度」のことを知りました。ただしこれは東京23区に在住しているか、23区内に通勤している方が対象の制度だったので、横浜市内で勤務していた私や妻は対象外。もしほかに使える制度があったら使いたかったというのが正直なところです。
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Q8. 仙台に移住してきてからどのような変化がありましたか?
大きく変わったのはやはり家賃です。
横浜に住んでいたときは駅から徒歩約7分の立地でしたが、それでも1LDKのアパートで1か月約11万円。それに対し、現在住んでいるところは2LDKで約7万円に抑えることができています。通勤のために車を購入しましたが、それでも月々の支払いは横浜に住んでいたときよりも下なので、金銭的な負担が減ったことは特に助かっています。
また、車を購入したことで外出の機会も増えました。休日になると妻と一緒に道の駅巡りをするのが最近の趣味です。妻の出身地である青森にも帰りやすく、何かあったときにすぐ帰れるようになったという点も、移住してよかったと思えるポイントの一つです。
思い描いたライフスタイルが実現できるまち
自分のやりたいことや興味のあることを仕事にしたいという根源的な思いと、これからの家族の変化や暮らしを何より優先して考えていた佐藤さんは、思い描いたビジョンが実現しつつあることに満足している様子。家族が増えても、仙台近郊でなら理想の暮らしができると確信しています。
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Q9. 今後の目標や挑戦したいことがあれば教えてください。
仕事面については、今年の2月に入社したばかりなのでまずは仕事に慣れ、経理として会社の数字をまとめられるようになることが目下の目標です。また経理は紙での仕事が多いので、前職での経験を生かし、業務のDX化の推進に携わっていけたらと思っています。
プライベート面では当社で家を買うことですね。将来的には子どもが欲しいので、移住するときに考えていた「家族との豊かな時間」を、当社の家で実現していきたいです。
企業情報
- 所在地
- 宮城県富谷市成田9丁目2-2
- 従業員数
- 351名(2023年1月現在)
- 業種
- ハウスメーカー
- 過去の採用実績
- 35名(2024年度・新卒採用を含む)
- 公式ホームページ
- https://www.hokushu.net/