INTERVIEW #03
インタビュー
INTERVIEW #03
インタビュー
はじまりは仙台・宮城の復興への想い。にぎわいあるまちづくりに携わるために。
- 社名
- 株式会社チョウエイハンズ
- 氏名
- 作間 健二さん
大学進学を機に地元・岩沼を離れ、宇都宮市に引っ越した作間さん。大学卒業後は宇都宮の農業協同組合に就職し、6年間勤務。大阪の建築会社、不動産会社を経て宮城に戻りました。移住から約3年半が経つ現在は、経験や知識を活用しながら、商業施設の不動産管理や施設の開発事業を手掛けています。
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Q1. 移住・転職をしようと思ったきっかけは何ですか?
もともと、いつかは宮城県に戻りたいと思っていました。「35歳までには自分の人生の拠点を決めろ」と父に言われて育ってきたため、その間に可能な限りさまざまな知識・技術を修得し、将来に生かそうと考えていたのです。
大学卒業後は宇都宮の農業協同組合に就職しましたが、東日本大震災の経験から「地元の復興に携わりたい」という想いが強くあり、まずは専門知識を身に付けようと、大阪に本社がある建築会社に転職。高速道路などの橋梁工事における施工管理を担当しました。その後は、農業協同組合で不動産関連の業務に関わった経験を生かし、個人を対象にマンションや戸建住宅を販売する不動産業界に足を踏み入れます。そこで宅地建物取引士の資格を取得することができたため、宮城に戻ることにしました。 -
Q2.移住前に感じていた課題などはありますか?
建築会社の本社は大阪にあり、現場は関西圏がほとんどでした。転職後の不動産会社も同様です。地元から距離が遠く、忙しさでなかなか帰省することもできなかったため、精神的な不安につながっていました。父が事故に遭って怪我をしたときもすぐに駆けつけることができず、歯がゆい想いをしました。家族に何かあっても面倒を見ることができない。自分に何かあっても頼れる人がいない。そうした不安は常につきまとっていましたね。今は仙台市在住なので、同じ県内にいるという安心感があります。
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Q3. 現在の会社を選んだのはなぜですか?
私が宮城へ移住し、転職するにあたって重視したのは、人と直接関わることができる仕事であることでした。登録していた転職エージェントでチョウエイハンズをご紹介いただき、商業施設の建築工事やオフィスビルの管理運営を行っていると知ったとき、これまで培った建築や不動産に関する知識や技術を生かせるかもしれない、と思いました。また、なんらかの形で東日本大震災からの復興に携わりたいという思いが強かったため、店舗づくりを通しまちのにぎわいづくりに貢献できそうなところも魅力だと感じました。
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Q4. 現在の仕事の内容を教えてください。
現在行っているのは主にテナント仲介業とデベロッパー事業です。テナント仲介業では、施設や店舗、オフィスの出店・移転を検討しているお客様に最適な物件を紹介することが主な業務内容です。定禅寺通りにある自社ビルをはじめとした建物の管理運営も行っており、建物内で水漏れなどの問題が起きた場合は業者を手配するなど、メンテナンス業務にも携わります。
デベロッパー事業は昨年4月に前担当から引き継いだビッグプロジェクトの一環で、埼玉県内に建設中の新たな商業施設に関わる事務手続きなどを進めてきました。今年2月から夏頃にかけて順次オープンさせていく予定です。
建築会社・不動産会社での経験をフル活用
不動産会社では個人を対象とした住宅の売買を担当してきたという作間さん。法人を対象とした賃貸契約の経験はほとんどなかったものの、不動産に関係する業務に一通り携わることができた点は自身の業務にプラスに働いているといいます。また、店舗やオフィスの建築・内装工事では施工管理の仕事に携わっていたときの知識をフルで発揮しています。
引っ越し資金は予め貯蓄しておくのがおすすめ
転職活動も家探しも全て大阪に住んでいる間に行っていたという作間さん。特に引っ越しにあたっては、不動産仲介業者や引越し業者の比較サイトなどを活用しながら情報収集を行い、できるだけコストを抑えることを意識していたといいます。
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Q5. 転職が決まってから移住するにあたってどのような準備をしましたか?
私が転職活動を始めたのは、ちょうど新型コロナウイルスが流行し始めたときでした。緊急事態宣言などの影響で入社時期がずれ込んでしまいましたが、それまでの間に東北地方の不動産業界の状況などをチェックしたり、仕事のイメージトレーニングをして入社に備えました。入社前にレクリエーションを受ける機会があり、仕事内容をイメージしやすかったため、転職先が見付かったら入社までに「会社の中を見せてほしい」と自発的にアプローチしてみるといいかもしれません。家探しについては、私の場合、転職活動とほぼ同時に行っていました。大阪から仙台に物件を見に来たのは1日のみ。何度も通える距離ではなかったため、仙台の住宅情報サイトで候補を絞り込み、その日のうちに決めるつもりで内見しました。
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Q6. 大阪から仙台への移住にはどれくらいの費用がかかりましたか?
トータルで約50万円ほどです。引っ越し費用や不動産会社の仲介手数料は会社によって相場が大きく異なるため、比較サイトなどを活用して費用を抑えるようにしました。特に引越し費用については、時期が引っ越しシーズンと重なってしまったにも関わらず10万円以内に収めることができました。大阪で働いていた頃に引っ越し資金を貯めていたため予算を組んで無理なく移住を実現することできたのも、よかったポイントの一つです。
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Q7. 移住にあたって活用した制度は何ですか?
仙台市や宮城県で実施している移住支援制度は活用できませんでした。当時は新型コロナウイルスの影響から他機関の貸付金の制度メニューも充実していたらしく、もし知っていたら使っていたかもしれません。
まちづくりに携わりつつ、家族との遠出も楽しみたい
宮城に戻ってきて3年半。作間さんはかつての職場での知識や経験を生かし、さらなる一歩を踏み出そうとしています。
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Q8. 仙台に移住してきてからどのような変化がありましたか?
大阪に住んでいた頃は電車での移動がメインでしたが、仙台に来てからは車での移動が基本となり、おかげで行動範囲が広がりました。県南出身で高校生の頃までは県北の方に行く機会がほとんどなかったので、休日はパートナーと一緒にさまざまなところに出かけるようにしています。近場でよく行くのは定義山です。三角揚げが有名ですが、近くで販売している水餃子や揚げ饅頭も個人的なお気に入りです。ほかにも山形の「山寺」や、座敷わらしで有名な岩手の「緑風荘」など、車での遠出を楽しんでいます。
また、仙台は、大阪にはほとんどなかった野菜直売所が多く、新鮮な野菜を食べられるところも魅力だと思います。 -
Q9. 今後の目標や挑戦したいことがあれば教えてください。
現在埼玉県で進めているデベロッパー事業に相当する、県内の大規模な商業施設の開発に携わることです。埼玉の施設は前任者から終盤の業務を引き継いだ形で行っているため、計画の段階から関わっていくことができればよりいっそうやりがいを感じられるはず。宮城県は仙台市をはじめ、富谷市や名取市、多賀城市などポテンシャルの高い都市が多いので、埼玉の事例をモデルケースに学びを深めながら、それぞれのまちづくりに自分がどう関わっていけるかを考えていけたらと思っています。
※ハンズホールディングス株式会社 各事業会社の紹介
■ハンズホールディングス (グループの経営・営業・広報戦略策定、デジタル戦略策定、人材の採用・育成等)
■チョウエイハンズ(事業内容:商業施設・オフィスのデザイン・設計、施工、商業建築事業、商業内装事業、家具製作、不動産開発・リーシング・デベロッパー事業)
■ハンデックス (事業内容:各種業務請負・設備工事)
■ハンズキャリア(事業内容:労働者派遣)
■ハンズグローバル(事業内容:外国人労働者の登録支援、人材教育)
■シェイクハンズ(事業内容:障碍者支援事業)
グループ全体従業員数/約700名
企業情報
- 所在地
- 仙台本社:仙台市青葉区一番町4丁目6番1号 仙台第一生命タワービルディング15階 東京本社:東京都千代田区外神田三丁目12番8号 住友不動産秋葉原ビル17階 事業所/札幌、仙台、山形、東京、大阪、福岡
- 従業員数
- 92名(2024年2月1日現在)
- 業種
- 建築、内装、不動産業
- 過去の採用実績
- 2023年 合計12名(新卒採用5名、中途採用7名)
- 公式ホームページ
- https://www.choeihands.co.jp/