INTERVIEW #09
インタビュー
INTERVIEW #09
インタビュー
「0→1」に挑戦できる企業を求めて仙台へ。
- 社名
- 株式会社舞台ファーム
仙台を拠点とし、「未来の美味しいを共に創る。」ことを理念とする農業生産法人。主要事業として、お米の露地栽培と、宮城県美里町に建設した日本最大級の次世代型植物工場「美里グリーンベース」で、レタスの年間安定生産を行っています。さらに、生産物のカット野菜などの加工・販売、大規模農業経営の知見を活かした農業経営コンサルティングも展開することで、生産から流通までを担う総合的な食料供給企業として事業を推進しています。
- 氏名
- 吉永圭吾
茨城県つくば市出身
岩手大学卒業
2021年、新卒で仙台のIT企業に入社。その3カ月後、株式会社舞台ファームへ転職
舞台ファームに入社後、独自開発したシステムが「TOHOKU DX 大賞 2023」審査員特別賞、「仙台X-TECHイノベーションアワード2024」最優秀賞などを受賞し、輝かしい実績を残している吉永さんに、仙台で就職した経緯をお聞きしました。
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仙台を就職先として選んだ理由は?
国の農業に関する研究組織で働いていた親の転勤により、生まれは福岡県、3歳から小学校3年生までは秋田県、それから高校3年生まで茨城県で過ごしました。その後、岩手大学に進んでから仙台を訪れる機会がよくあり、「田舎と都会のちょうどいい融合」という仙台の街に魅力を感じていきました。東北の雰囲気や人柄、雪が降る気候などが好きになり、勝手に自分の中で東北のアイデンティティを持つように。また、妻が仙台市出身なので、将来子どもを育てるなら仙台が良いと思ったこともあり、仙台での就職を決めました。

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転職前に抱えていた問題はありましたか?
大学時代、岩手県の銘菓「かもめの玉子」を台湾で広める留学プランを実行し、帰国後に岩手県と台湾をつなげるリトルプレスを発行する学生団体を作って、県の予算などもいただきながら発信活動を行うなど、さまざまな経験を自ら選んで行動してきました。そんな「0(ゼロ)から1(イチ)」を生み出すことをキャリアに生かしたいと考え、新卒でIT企業の営業職として入社しました。しかし、入社してみるとガチガチにやることが決まっていて、「0→1」のチャンスが少なく、ギャップを感じることに。入社して3カ月で転職の道を探りました。

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転職活動はどのように行いましたか?
たまたま大学時代に、即戦力で働けるチャンスをくれる転職サービス「Venture For Japan」の代表と知り合っていて、そのサービスを利用して舞台ファームと出会いました。私は大学の農学部で稲の研究などをしていたのですが、農業界は利益率が低く、若者が少ないというイメージがあったため、農業界を就職先として見ることはありませんでした。しかし、舞台ファームは、農業界で異色を放つ存在。300年を超える歴史がありながら、新しいテクノロジーを取り入れたり、さまざまな産業と組んで成長しようという、オープンマインドな会社で、そこに面白さを感じました。

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就職先を選んだ決め手は?
舞台ファームは、経済雑誌等で農業法人のランキング1位になったりするほどのトップランナーです。そんな有名な会社が、自分が住んでいる仙台にある、ということが決め手の一つでした。
もう一つの大きな理由は、私の「0→1」志向とのマッチングです。実はそれができる場所は「課題が多い」場所。農業界はまさに課題を多く抱えているのですが、会社自体に寛容な思考性があり、特に社長をはじめとするトップ経営陣が、既存の枠組みや過去のやり方を無視してゼロからやっていくことにポジティブです。その点が自分のやりたいことに合っていると感じました。
自分のやりたいことが叶えられる会社。それが舞台ファーム。
舞台ファームの面接では、学生時代にやってきたことや、会社の中でどういう価値を作れるかをまとめ、プレゼンを行ったという吉永さん。その結果、面接帰りの電車の中で合格の知らせを受け取ったそうです。
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現在の仕事内容を教えてください。
大きく分けて2つのミッションがあります。1つ目は工場のIT化・DX化。ロボットやAIで野菜を作る植物工場は究極のDXですが、私はその中で、スタッフが効率的に生産を管理できる、ソフトの意味でのDXを進める責任者を務めています。例えば、工場のどこに何が植えられているかをビジュアライズするインフラをゼロから作ったりしました。
2つ目は研究機関との連携窓口です。東北大学やその他の研究機関の方が持っている、野菜に効く菌などのシード(研究成果)を、私が窓口となって生かすことです。実際、3GeV高輝度放射光施設 Nano Terasu(ナノテラス)で、土と根がついた状態の植物を非破壊で分析するという研究も行ったりしました。
DX化に必要なエンジニアリングの知識は、この会社に入ってゼロから勉強しました。入社当初はExcelのVLOOKUPすら知りませんでしたが、AIを活用してツールを作ることができています。
グローバル人材育成、スタートアップ支援。住んで知ったさらなる仙台の魅力。
岩手から仙台へ移り住んだため、冬場の光熱費などには違和感がなく、むしろ仙台は雪がほとんど降らなくて住みやすいと感じたそう。地下鉄があるので転職を理由に住居を変更する必要は無かったとのことでしたが、現在は事務所まで自転車で通勤。そんなアクセスの良さ以外にも、仙台市の人材育成プログラムによる支援など、さらなる仙台の魅力に気づきました。
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暮らしてみてわかった仙台の魅力は?
仙台市の魅力として、特に伝えたいのは、テック、グローバル人材育成のプログラムやイベントが非常に多いこと。私は個人的に、仙台グローバルスタートアップ・キャンパス(SGSC)の1期生として参加したほか、グローバル人材育成のプログラムを受講。仙台X-TECHイノベーションプロジェクトにも、舞台ファームとして参加しています。仙台市は、スタートアップ支援で福岡と並び称される地域で、将来起業したい、成長したいというデジタルやAI界隈の人にとって、無限の可能性や機会があると感じています。住みながらこうした成長機会が得られるのは大きな魅力です。IT系の人なら、住んでからすぐにコミュニティで繋がることができる環境があります。

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転職をする人へのメッセージをお願いします。
私自身、最初は東京志向がありましたが、東京で長期インターンを経験した際、満員電車での通勤の負担を実感したことで、生活環境の重要性を強く意識するようになりました。また東京で得られるとされる経験が、今は地方でも差が無く経験できることを感じました。こうした経験を踏まえ、総合的に見て東京に行くべきという思考から離れました。就職先を選ぶときには、その企業の魅力と、自分がどういう環境で暮らしたいかという地域の魅力を合わせて考えるのが重要だと思います。

企業情報
- 所在地
- 仙台市若林区日辺字田中11番地
- 従業員数
- 舞台ファーム単体:154名 グループ全体:231名 (2025年12月現在)
- 業種
- 野菜・お米の生産・販売、農産物加工・販売(カット野菜/ホール野菜)、農業経営に関するコンサルティング、グリーンエナジー事業(農業生産・食品加工に掛かる電力関連事業)
- 過去の採用実績
- 2025年 合計19名(新規採用0名 中途採用19名)
- 公式ホームページ
- https://butaifarm.com/
