PERSON #27
株式会社鐘崎
営業部 笹かま館
大庄司 結花 さん
YUKA OJYOJI
東北学院大学卒業 2017年入社
2019年度取材

お客さまの「おいしかったよ」の
言葉がなによりもうれしい
慣れ親しんだ地域の一員となって、
恩返しがしたい―。
その思いから、仙台での就職を希望し、
「株式会社鐘崎」への入社を決めた大庄司さん。
愛らしい笑顔でお客さまと日々接する大庄司さんにお仕事について伺いました。
この会社を選んだのは
なぜですか?
仙台の企業を探す中で、弊社の説明会に参加しました。そのときに「お客さまから『アレルギーを持つ子どものために卵の入っていないかまぼこをつくってほしい』というお手紙をいただいて、卵不使用のかまぼこをつくったんですよ」というお話を聞いて、「なんて素敵な会社なんだろう!私もその一員になって、お客さまのおもてなしをしたい!」と思ったんです。また、求める人物像が「食べることが好きな人」ということだったので、私にぴったりだと思いました(笑)。
どんなお仕事を
されていますか?
入社以来、販売のお仕事がメインです。配属は、1年目が本社に隣接する販売店「笹かま館」、2年目は仙台駅内の店舗、3年目でまた「笹かま館」に戻ってきました。また、接客だけでなく、贈り物などの発送作業も行います。
働く店舗が変わると、
お仕事の内容も変わりますか?
やっていることは販売で同じなのですが、勝手がまったく違いますね。「笹かま館」であれば、ゆっくりご覧いただくお客さまが多いのですが、駅では急いでいるお客さまもいらっしゃいます。店舗によって、お客さまにどうアプローチするか変わってきますね。
仕事のやりがいは
どんなところに感じますか?
第一線に立って、お客さまと直接言葉を交わせるところです。お客さまから教えていただくことは本当に多いですし、「おいしかったよ」というお言葉をいただくと、本当にうれしくなります。

お仕事で大変だと
思うことは何ですか?
年に2回の繁忙期、お中元とお歳暮のときの作業です。お店での販売以外に、ギフトを作って発送する作業があるので、どうしても忙しくなってしまうんです。でも、その翌月にはお休みをいただけるので、それを支えに繁忙期を乗り切ります。
目標を教えてください
笹かまぼこを製造販売する会社なので、「笹かまぼこといえば鐘崎」と言われるような会社になりたいです。あとは、外国人のお客さまにも笹かまぼこのおいしさをお伝えできたらと思っています。
学生時代に役立った
経験はありますか?
ファストフード店でアルバイトをしていたことです。お客さまと接するにあたって、どのように見られるかというのは大事だと思いますので、アルバイトで笑顔や言葉遣いを身につけられたのが良かったですね。
就活生にメッセージを
私も就活を経験して、結果に一喜一憂して辛い時期があったんです。「選ばれた、選ばれない」の世界で、それでしか判断されないような気持ちになってしまって。でもこの会社に入ってから「失敗も糧になっていく」と思えたので、もし辛いことがあってもそれはいつか自分のためになると思って乗り切ってほしいです。

-
7:00
起床
ギリギリまで寝ていたいので、30分ほどで準備を済ませます。
-
7:30
出勤
車通勤です。
-
8:30
出社
制服に着替えて、職場に出る準備をします。
-
9:00
店舗へ
メールチェックや当日の団体さまの予約を確認します。
-
9:30
オープン
お客さまのおもてなしにあたります。
-
11:00
昼食
近くのお店でお弁当を買って食べることが多いです。
-
12:00
午後の勤務
団体さまもいらっしゃるので、商品の説明、レジなどにあたります。
-
18:00
終業
仕事が終わった後は、友人とご飯を食べに行ったり、仙台駅周辺でお買い物をします。
-
21:00
帰宅
お風呂に入ったり、録りためたドラマを見たりのんびり過ごします。
-
0:00
就寝
-
休みの日の過ごし方
外に出るのが好きなので、友達と一緒にドライブに出かけます。あとは、旅行も大好きです。先日は大阪に友人と出かけましたが、とても活気のある街で楽しい時間を過ごすことができました。
-
わが社の自慢ポイント
弊社では、毎年30~40人が1月に行われる大崎八幡宮のどんと祭(裸参り)に参加しています。出たい人を募っていて、私も参加しました。凍え死んでしまうのではないかと思うくらい寒いのですが、その分“けがれ”というか、悪い“気”をしっかり落とせているような気がします(笑)。


会社は「あるもの」ではなく
「つくっていくもの」
代表取締役社長 嘉藤 明美 さん
戦後の混乱期に仙台駅前の露天商から始まり、昭和22年に創業した「株式会社鐘崎」。現在は仙台の名産品である笹かまぼこを中心とした商品を製造販売し、「おいしさ楽しく」を企業理念に食文化創造企業を目指しています。嘉藤社長は「わが社は体に優しいものづくりを行っています。手間暇をかけ、化学調味料や保存料も使用していないんですよ。魚のうま味をしっかり味わっていただくことができます」と、鐘崎の商品について教えてくれました。
嘉藤社長がトップに就任してから4年。社内では社員がさまざまなアイデアを形にできる社内プロジェクトが次々と発足しています。「会社は、『あるものではなく、つくっていくもの』だと思うんです。大切なのは、会社が目指す姿を共有しつつ、社員みんなで未来をつくりあげること。お客さまの趣味趣向が多様化していく中で、どのような仕事も『これが正解』というものはありません。常に社員一人ひとりが主体的に考えて行動することが求められます。自分たちで鐘崎スタイルをつくっていかなくてはなりません」。
ところで、鐘崎では「笹かま館」の隣に「七夕ミュージアム」を併設するなど、七夕まつりに力を入れています。仙台市民の中には「鐘崎といえば七夕」と思っている人も多いのではないでしょうか。「仙台七夕まつりには毎年200万人のお客さまが来てくださいます。来てくださった方に、少しでも楽しんでいただきたくてアイデアを絞るんですよ。仙台の伝統文化を継承しつつ、さらに発展させていくことも、私たち鐘崎の使命だと考えています」。
社員のアイデアを積極的に汲み上げ、新しいモノを生み出していきつつも、鐘崎はこれからも仙台の文化と食を守り、伝え、繋いでいくことでしょう。

- 所在地
- 仙台市若林区鶴代町6-65
- 電話番号
- 022-231-5141
- 従業員数
- 270名
- 2021年度
新卒募集人数 - 約10名
- 過去の採用実績
- 東北大学、山形大学、宮城大学、東北学院大学、宮城学院大学 他
- 公式
ホームページ - https://www.kanezaki.co.jp



東北大学坂口 裕紀 さん

入社後、所属部署にかかわらず自分のやりたい仕事をつくり出してプロジェクトを立ち上げることができると伺って、素晴らしい取り組みだと思いました。ベンチャーではよくある取り組みだと思うのですが、歴史ある企業でこうしたことができるということが、魅力的に感じました。


東北大学尾形 鮎美 さん

既存のスタイルをどんどん改革しながら成長を目指しているという、企業としての姿が印象的でした。私はこれまで「こうでなければいけない」という義務感の中で就職活動をしていたのですが、嘉藤社長と大庄司さんのお話を伺って、自分らしさを出して頑張ろう!と思えました。
