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PERSON #58

「OMNIVISION」グループ Will Semiconductor Japan 合同会社

Product & Test Engineering

鎌田 詩央里 さん

SHIORI KAMADA

城西国際大学卒業 2022年入社

2022年度取材

10年後、英語で海外の業務もできる、テストエンジニアになりたい。

ITエンジニアから半導体エンジニアとしての就職活動を行い、見事その職に就いた鎌田さん。
「未経験でも新しい風を起こすことができる」と、研磨の日々を送る鎌田さんに、お仕事のやりがいなどについて伺いました。

01

この仕事を選んだ理由は?

学生時代に文化祭で広報活動をやっていて、ホームページを作ったりSNS関連の広告を出したりした経験の中で、エンジニアという仕事に興味を持ったことがきっかけです。実は中学生の時にも簡易プログラミングを使ったホームページを作ったことがあり、その頃もとても夢中になったことを覚えています。ものづくりということが基本的に好きなのだと思います。また私はカメラが好きなのですが、就職活動の中でカメラにも半導体が使われていることを知って、半導体って面白いかも、と興味を持ちました。関わったプロジェクトで作った半導体がどんどん人の手に渡っていくということにもとても魅力を感じました。

02

この会社を選んだ理由は?

今の会社に入る前に別の会社に勤めていたのですが、以前から興味のあった韓国への留学を機に退社しました。留学から宮城に戻ってきて、いざ就活を始めようというときに、たまたま知り合いの方から紹介していただいたのがきっかけです。前職はIT業界で、半導体は全然知らない業界でした。でも、採用担当の方のお話を聞いて、半導体がすごく身近なものだとわかりました。
また未経験でできるのかという不安が少しありましたが、教育体制やキャリアプランをしっかりご説明いただけたので安心感がありました。まだ研修中で、知らない言葉も飛び交っていて、わからない部分も多いです。でも、わからないことを聞いたらすごく教えてくれますし、優しく教えてくれる人たちが多いので、ありがたい環境だなと思います。

03

現在、どんなお仕事をされていますか?

開発製品のテスト設計やソフトおよびハードウエアの開発を行う、テストエンジニアとして入社したのですが、まだ電気に関する知識が足りないので、研修などで学んでいます。学びながら、半導体のテストをするためのプログラミングに少しずつ携わっていきます。今はクリスマスが近いので、研修の一環でクリスマスツリーを作っています。自分ではんだ付けをして、イチからLEDライトをつけています。実際のプログラミングはこれからですが、既にとても楽しく感じています。

04

職場の雰囲気は?

オフィスはとても集中しやすい環境です。一人ひとりのデスクの周りには囲いがありますし、電話も置いていないので、入社した時から電話に出たことがありません。会社として業務を共有する時間も設けているので、一人で集中して作業しながらも、先輩に相談しやすい環境です。社内にカフェスペースもあって、コーヒーや紅茶がいろんな種類があるので休憩の時には一息ついてリラックスしています。

05

仕事で大変だと思うことはどんなことですか?

まだ研修中でそこまではないのですが、私が今配属されているテストという部署の業務は、間違いがあってはならない業務です。ひとつのプロジェクトで作った製品が数千万、数億個と世の中に出回っていくので、そういった部分で責任が大きいなと思っています。先輩に教わりながら少しずつ経験を積んでいきたいです。

06

目標を教えてください

中長期の目標を設定して、取り組んでいます。3年でまず電気的な知識を身につけ、テストエンジニアとしての役割と責任を理解していきます。また、具体的な目標はプロジェクトに関わりながら、この3年で決めていきます。そして、5年で英語を身につけて、国内外コミュニケーション可能にしていきたいです。10年後には、テスト業務を一通りこなせるエンジニアになり、最終的にはプロジェクトをまとめられるようなPM(プロジェクトマネージャー)やPL(プロジェクトリーダー)を目指したいです。

07

就活で大変だったことはありますか?

新卒の就活時は未経験でエンジニア志望だったので、それでも採用してくれるところを探さないといけませんでした。ほかにも、外資系か日本企業にするかという迷いもありましたし、IT企業はブラック、というイメージもあったのでそこの見極めもしないとならないし…など、いろいろありました。最終的には、働いている方のリアルな声を聞いて決めました。また今回の転職活動では、半導体業界というある意味未知の世界への挑戦ではありましたが、新しいことを学び成長していける、そこに面白さを感じる新しもの好きの自分を信じ取り組みました。まさに今もです!

08

就活生にメッセージを

私のように未経験でも教えてくれる環境があるのが当社の魅力だと思います。また、入社する前に、技術や知識面で未熟であることを心配しすぎなくて良いと思います。就職活動中は自信をなくしてしまうこともあるかもしれません。でも企業は今できることだけでなく、一緒に新しいことにチャレンジできる人材を求めていると思います。当社でも、一緒に新しい風を吹かせてくれる人材が入社してくれたら嬉しいです。

ある日のお仕事スケジュール

  • 7:00

    起床

    二度寝三度寝をして起きて、支度します(笑)。

  • 8:50

    出社

    電車通勤ですが、東京にいた時と比較して、非常にストレスなく通勤しています。

  • 9:00

    午前の業務開始

    ラボという実験室で仕事をしたり研修したりしています。

  • 12:00

    昼食

    デスクで食べたり、9階にフリースペースがあるのでそこで食べたり、会社の周辺はお店も多いので外に食べに行ったりします。

  • 13:00

    午後の業務

    午前の業務の続きをします。

  • 14:00

    昼会

    出社している人とリモートの人で毎日オンライン会議をしています。入社した頃はほとんど人がいなかったのですが、今は半分以上は出社しています。ちなみに私は毎日出社しています。

  • 18:00

    退社

    ショッピングしたり友達とご飯食べにいくこともあります。

  • 20:00

    帰宅

    まったりタイム。英語を仕事で使うので、最近は勉強を兼ねて洋画を見ています。

  • 23:00

    就寝

    どこでも寝られるのが特技。翌日に備えて早めに寝ます。

  • 休みの日の過ごし方

    旅行が好きなので、行けるときは旅行に行きます。韓国に留学をしていたので、休みがあれば韓国の友達に会いに行きたいと思っています。その他には、友達とショッピングしたりご飯を食べに行ったりもします。お休みは土日ですが、比較的自由に休みが取れる環境なので、祝日に有給をくっつけて長期休暇にすることも可能です。

  • わが社の自慢ポイント

    ちょうど最近、開所式とクリスマスパーティーのイベントがありました。現在のオフィスは2020年に開所したのですが、コロナになってしまって開所式もキャンセルしてしまいました。いよいよ開催ということで、せっかくならクリスマスパーティーもかねて…ということで、とても楽しかったです。ビルの1階にあるクラフトビール飲み放題とかもあるおしゃれなお店を貸し切って(笑)、ソムリエワインなんかもいただきました。

経営陣へのインタビュー

会社に入った後も「スキルを培うこと」を目標にしてほしい。

ディレクター パワーマネジメントデバイス開発
深澤 秀貴 さん

米国の半導体メーカー「OMNIVISION」グループの日本法人として、仙台地区で25年以上にわたりアナログデジタルミックスパワーLSI製品開発をし続けているチームが、所属しているWill Semiconductor Japan 合同会社。深澤さんは「あまりなじみのない会社名だとは思いますが、弊社はスマートフォンをはじめとするCMOSイメージセンサー(カメラ)が主力の半導体の会社で、仙台で開発するアナログ製品にも注力しています。日本ブランドのラップトップパソコンのカメラや、世界の車載カメラでは、弊社の製品がシェアNo.1となっています」と教えてくれました。そのほか、ゲーム機器などのエンターテイメント系や医療用のイメージセンサーもシェアはNo.1で、現在もパワーマネジメント製品にも注力しているそうです。
深澤さんは「チームとしての開発形態が必須である半導体開発が、日本で縮小されてきたため、後継者が足りていないという現状はありますが、未来は明るくなっていくはずです。今日本政府も含めて、改めてこの業界への投資をしようしていること、そして、今コロナで半導体不足と言われているのも良い流れだと感じています。半導体産業と日本の産業にとって良いきっかけだったと後で語られるだろうし、そう語ってくれる方たちと一緒に仲間としてやっていきたいと思います」と、半導体を巡る将来的な展望も語ってくれました。
最後に就活生へのメッセージを伺うと「私から申し上げたいのは『就社』じゃなくて『就職』をしてほしいということ。どんな職種でも構わないと思うんですが、会社に入った後も自分のスキルセットを培っていくことを目標にしてほしいと思います」と話してくれました。
スキルを培う「就職」、一度しっかり考えてみるのもいいかもしれませんね。

企業情報

所在地
宮城県仙台市青葉区大町1-1-30新仙台ビルディング7階
電話番号
022-796-3990
従業員数
26名
2022年度
新卒募集人数
5名程度
過去の採用実績
仙台R&Dセンターとしては、新卒採用は23年度からとなっております。
公式
ホームページ
https://www.ovt.com/

学生の私たちも取材に同行しました

01

集中力のスイッチを入れる際に意識されていることは何ですか?

「休む時は休む、やるときはやる」というON・OFFの切り替えと、メリハリをつけることを意識しています。オフィス内のカフェスペースには本当に様々な種類のコーヒーや紅茶がそろっているので、休憩の際はその中から今自分が飲みたいものを探してリフレッシュしています。自分に合った質の高いリフレッシュ方法を見つけるのもいい仕事をする上で大切なことだと思います。

02

学生のうちに未経験でモノづくりに取り組むとしたら何をしたらよいでしょうか?

はんだ付けに挑戦してみるのはいかがでしょうか。私は中学校の時の技術の授業の時間で手回し発電式のラジオを作ったことがあるのですが、それがすごく楽しかった記憶があります。簡単に挑戦できるようなキットなども売っているので、ぜひ早いうちから「モノづくりの面白さ」を実感してみてほしいと思います。

Interviewer

東北学院大学望月 薫 さん

「いくつになっても学び続ける、研究者としてのマインドを持ち続ける」という深澤さんの言葉が、大学生である自分に刺さりました。学生から社会人になっていく過程でその気持ちを忘れないように、日々の学びに意志を持ちながら残りの学生生活を送っていきたいと思います。